コラム・調査レポート

2016.05.27

食品

ギリシャヨーグルト、各社の商品投入で伸び加速

 濃厚な味わいが特徴の「ギリシャヨーグルト」が伸びている。メーカー各社の主要商品の売れ行きを集計したところ、2016年4月の来店客千人当り販売金額の合計は1165.9円となり、初めて1000円を上回った。商品に添付するソースを新しくした新商品も増えており、市場はますます活気づきそうだ。
 ギリシャヨーグルトは水切り製法で水分を落とし、濃厚な食感を味わえるヨーグルト。国内では2011年に森永乳業が発売した「パルテノ 濃密ギリシャヨーグルト」が草分けだが、14年末に明治が「ブルガリア 濃くておいしいヨーグルト」、15年春にダノンが「オイコス」シリーズを投入し、商品数も増えている。
 「パルテノ」「濃くておいしい」「オイコス」の3ブランドにに加え、メーカー各社(PBは除く)の「ギリシャ」を名称に含むヨーグルトの売れ行きを集計すると、14年5月の314.9円から2016年4月の1165.9円へとここ24カ月間で約3.7倍に増えている。4月は前月比で43%増となり、伸びが加速した状況だ。
ギリシャヨーグルト、各社の商品投入で伸び加速
<グラフ:ギリシャヨーグルトの千人当り金額と商品数(PB含まず)>
 伸びの要因は各社の積極的な商品投入にありそう。森永乳業は3月から4月にかけてキウイソース入り、カシスグラッセソース付き、オレンジソース付きの新商品を相次いで発売。4月の千人当り金額はそれぞれ113.1円、77.0円、70.4円で、主力商品の「プレーン」の146.8円に迫る勢いで売れている。
 ダノンは3月にプレーンタイプの商品と、加糖タイプの商品を発売した。これまではフルーツソース入りの商品のみを販売していたが、プレーンのままで食べたり、グラノーラなどを加えて食べるなどの用途も見込む。パッケージに「小腹を黙らせるヨーグルト」のキャッチコピーを表示し、間食での需要も取り込む考えだ。

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