コラム・調査レポート
2026.09.14
食品
納豆の食べ方、地域それぞれ
「納豆」は年間を通じて売れ行きが安定している「国民の日常食」だ。地域別に千人当たり金額をみると2026年8月は東北が最も高く、関東外郭、北陸、北海道と続く。最も低いのは四国で、いまでも東日本での消費量が西日本に比べ多い傾向だ。
納豆巻きや納豆汁のように、納豆を使った商品はPOS上で「寿司」「即席みそ汁」など別のカテゴリーに分類される。そこで商品名に「納豆」を含む商品(甘納豆、納豆昆布、納豆のたれは除く)を横断的に抽出したところ、地域ごとの納豆文化がみえてきた。千人当たり金額は北海道が突出しており、首都圏、東北と続く一方で四国が最も低い。日本で最も納豆を食べないのは四国のようだ。
■地域それぞれの食べ方
北海道は納豆巻きを含む「寿司」と「パスタソースミックス・ソース」がともに全国平均の約2倍となっている。「弁当」に含まれる「冷し納豆そば」も夏の定番だが、他地域ではほとんど売れていない。食べ方の幅広さがこの地域の特徴のようだ。
北海道は納豆巻きを含む「寿司」と「パスタソースミックス・ソース」がともに全国平均の約2倍となっている。「弁当」に含まれる「冷し納豆そば」も夏の定番だが、他地域ではほとんど売れていない。食べ方の幅広さがこの地域の特徴のようだ。
東北は納豆汁を含む「即席みそ汁」が全国平均の約2.5倍で、他のカテゴリーにも納豆汁に関連する商品が散見される。納豆の本場である茨城を含む関東外郭は、干し納豆を含む「その他納豆」が全国トップとなっている。茨城では酒の肴やお茶請けにもするという。また「その他漬物」の大貫「朝日印 しょぼろ納豆」など、割干し大根を刻んで納豆に混ぜ塩漬けにしたものを保存食とする文化もあるようだ。
中京は「納豆」の購入金額が四国に次いで低いが、「あられ・おかき」については全国平均を大幅に上回る。乾燥納豆を海苔で巻いた納豆巻き風のあられが中心で、遠州屋「手巻納豆」など他地域にあまり流通していない商品もある。
九州は「金山寺みそ・もろみ」が全国の約8倍となっており、その多くを喜代屋「島原納豆みそ」が占める。通常の納豆と違いもろみに裸麦や昆布を混ぜた発酵食品で、ご飯に添えるほか、きゅうりや豆腐にのせても食べる。
全国で親しまれる食品だからこそ、食べ方をたどると土地ごとの個性が浮かび上がる。
納豆はその典型例といえそうだ。それはほかの発酵食品にも通じる特性でもある。
納豆はその典型例といえそうだ。それはほかの発酵食品にも通じる特性でもある。