コラム・調査レポート
2026.01.9
食品
ニッポンおせち料理紀行~日経POSがナビゲート
日経POSのデータを見ると、「おせちセット」の千人当り個数は減少傾向にある。だが、これはおせちを食べなくなったというより、購入チャネルの変化を示しているようだ。楽天市場の2024年調査によれば(※1)、同年のおせち商戦期間における流通総額は2020年同期比で約1.5倍となり、ネット通販での購入がこの数年で拡大している ことを示す。さらに2025年の調査では(※2)、「一部を手作りし、一部を購入する」と回答した人が57.7%と最も多く、「すべて手作りする」の10.2%を大きく上回った。日経POSの商品別ランキングでも、紀文「年神様おもてなしセット 元旦」など、かまぼこや伊達巻入りの素材 セットが上位を占めている。
一方で金額が高値で健闘しているのが北陸だ。千人当り個数は全国同様に減少しているものの、富山のスーパー・アルビスの「オリジナルおせち 繋」が売上1位となり、2位の千賀屋「割烹料亭千賀監修 迎春おせち 彩華千」とともに、2万円超の完成品おせちが上位を占めた。高価格帯品への人気が、このエリアの売上を支えているようだ。
「おせちセット」の内容をみると伊達巻、きんとんなど定番中心で全国的に大きな差がないが、「その他水産加工品」「和風総菜」「水産乾物」「農産乾物」に目を向けると、地域ごとの正月の違いが浮かび上がる。週次(2025年12月29日~2026年1月4日)で見てみよう。
北海道では、山喜石田水産「飯寿司 紅鮭」や「鮖飯寿し」が上位に並ぶ。魚介を塩とご飯で発酵させる飯寿し(いずし)は、正月に食べる伝統食だ。東北では、するめいかとにんじんを甘辛く漬けた“いかにんじん”がランクインしている。福島県では日常食でもあるが、正月に欠かせない一品のようだ。
首都圏では“小肌粟漬け”がこの地域にのみ登場するほか、「魚つくだ煮」では“たづくり”が上位を占める。一方、近畿では“棒だら煮”、“にしん姿煮”が多く、ランキングの顔ぶれが異なる。
関東外郭では“酢だこ”が「和風総菜」の上位に複数ランクインし、お正月の定番として根付いている様子がうかがえる。北陸では新潟の郷土料理“のっぺ”が上位に入る。中京では“いか黄金”(いかこがね)、九州では“からし蓮根”がこの週に売上を伸ばしていた。
また、「弁当」 をみてみると首都圏、近畿ではDフレッシュ「おかずいろいろ海苔弁当」が1位となっており、首都圏の日次 では1月1日がピークとなっていた。
北海道では、山喜石田水産「飯寿司 紅鮭」や「鮖飯寿し」が上位に並ぶ。魚介を塩とご飯で発酵させる飯寿し(いずし)は、正月に食べる伝統食だ。東北では、するめいかとにんじんを甘辛く漬けた“いかにんじん”がランクインしている。福島県では日常食でもあるが、正月に欠かせない一品のようだ。
首都圏では“小肌粟漬け”がこの地域にのみ登場するほか、「魚つくだ煮」では“たづくり”が上位を占める。一方、近畿では“棒だら煮”、“にしん姿煮”が多く、ランキングの顔ぶれが異なる。
関東外郭では“酢だこ”が「和風総菜」の上位に複数ランクインし、お正月の定番として根付いている様子がうかがえる。北陸では新潟の郷土料理“のっぺ”が上位に入る。中京では“いか黄金”(いかこがね)、九州では“からし蓮根”がこの週に売上を伸ばしていた。
また、「弁当」 をみてみると首都圏、近畿ではDフレッシュ「おかずいろいろ海苔弁当」が1位となっており、首都圏の日次 では1月1日がピークとなっていた。
単身世帯の多い都市部では、「簡単に済ませる」という選択も増えているのかもしれない。その他エリアでは、北陸の“醤油赤飯”などの郷土料理、東北の“牛タン弁当”など少しぜいたくなお弁当が12月29日週の1位 となっていた。
今回は「おせちセット」を起点に、各地に残る正月料理の姿を追った。販路の変化で画一化が進む一方、地域ごとの食文化はいまも大切に受け継がれているようだ。POSデータから浮かび上がる変わらない正月の風景に、この一年の活力をもらった。
※出所1「楽天市場」、2025年のおせちトレンド予測を発表:2024年9月5日
※出所2「楽天市場」、2026年のおせちに関する意識調査と販売傾向を発表:2025年10月16日
今回は「おせちセット」を起点に、各地に残る正月料理の姿を追った。販路の変化で画一化が進む一方、地域ごとの食文化はいまも大切に受け継がれているようだ。POSデータから浮かび上がる変わらない正月の風景に、この一年の活力をもらった。
※出所1「楽天市場」、2025年のおせちトレンド予測を発表:2024年9月5日
※出所2「楽天市場」、2026年のおせちに関する意識調査と販売傾向を発表:2025年10月16日