コラム・調査レポート

2018.07.25

家庭用品

連日の猛暑で汗拭きシート販売好調

 各地で記録的な暑さが続くなか、汗のべたつきや気になるにおいをさっぱりと拭き取れる「汗拭きシート(分類コード:639003)」の販売が好調だ。
 日経POS情報でカテゴリー全体の全国のスーパーの販売動向を見ると、関東甲信越で梅雨明けを迎えた6月25日週の来店客千人当たり販売金額は1291.8円。前週の1.9倍だった。気温の上昇とともにさらに販売が拡大し、7月16日週は速報ベースで1903.2円と過去最高水準に達している。
 特に販売好調なのが花王の新商品だ。今年2月発売の「ビオレ 冷(ひや)シート」シリーズは「無香性」、「リフレッシュフローラルの香り」、「リフレッシュハーブの香り」の3商品がカテゴリー内売れ筋ランキングの1,2、6位に入った。
 「冷シート」は、たっぷりと冷却水を含ませた破れにくい厚手のシートで、肌を拭いた瞬間に表面温度を3度下げるのが特徴だ。シートの大きさは従来品の「ビオレ さらさらパウダーシート」の約3倍。1枚で全身を拭くことが出来る。3商品の7月16日週の千人当たり金額の合計は271.7円と、花王全体合計の約3割に達した。
 「ビオレ メイクの上からリフレッシュシート」シリーズも好調だ。こちらも今年4月発売の新商品。メイクの上から軽く抑えるだけで、汗や皮脂、崩れてしまったファンデーションを吸着する。シートには化粧水も含まれているので清涼感も楽しめる。「リフレッシュシート 無香料」の7月16日週に千人当たり金額は、35.9円と、6月25日週の17.9円の約2倍まで膨らんでいる。
 新商品が売上げ増に大きく貢献し、花王のカテゴリー全体の千人当たり金額は、10週連続で前年比2桁増が続く。暑さは今のところ衰える気配がなく、さらなる販売の伸びが期待できそうだ。

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