コラム・調査レポート

2021.03.8

食品

話題の商品「かじるバターアイス」

 赤城乳業が2月23日に発売した「かじるバターアイス」をご存知だろうか。
同商品は北海道産の発酵バターを使用したバータイプのアイス。牛が描かれた黄色いパッケージを採用し、見た目からもバターを連想させる。内容量は75ML、希望小売価格は140円(税別)。バター独特の風味を感じる濃厚な味わいや、パッケージのインパクトが注目され、SNSで話題となっている。また、高カロリーなバターの代わりに、1本140キロカロリーの同商品を使った、パンケーキやフレンチトーストなどのアレンジレシピが多数投稿され、アイスとして楽しむだけではない広がりを見せている。
 日経POS情報で販売動向を見てみると、発売1週目の2月22日週は千人当り金額167.4円で、バータイプアイス(261-014)のトップに立っている。
 日別で見てみると、発売日の23日は千人当り金額108.8円だった。25日には172.5円まで上昇し、同カテゴリーで首位を獲得する。26日、27日の千人当り金額は250円を超え、2位の「グリコ パピコ チョココーヒー 80MLX2」を大きく引き離している。しかし、28日になると158.3円にまで急落した。
 この期間の店舗カバー率を見てみると、23日は25.9%、カテゴリー内首位に立った25日は30.3%まで上昇している。千人当り金額が伸びていた26日は29.7%、27日は28.4%とほぼ横ばいで推移していたが、28日には21.4%と大きく下がった。
 3月に入ってからは、千人当り金額は2桁台で推移し、店舗カバー率はさらに低下している。実際、SNSには複数店舗を探して歩いても見つからないといった投稿が相次ぎ、インターネット上では販売店の情報がまとめられるなど、品薄の状態が伺える。
 現在、SNSでは商品に対する口コミ以外にも、購入できない珍しさがさらに話題を呼んでいる。このことが今後の販売動向にどのような影響を及ぼすのか、引き続き注目したい。

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