コラム・調査レポート

2022.09.15

食品

総菜関連商品の販売が伸びているようだ

 家庭で食事をする機会が増え、総菜の売上が増加しているという話を聞く。総菜関連の商品について、日経POS情報では「冷凍総菜」(冷凍シュウマイなどが対象)、「チルド半製品」(チルドシュウマイなどが対象)、「総菜・弁当」(シュウマイ弁当などが対象)の3つの大分類を設けている(※商品コードがインストアコードになっている商品は収録対象外)。これら3分類における販売状況を、複数の店舗グループで比較してみることにした。
 店舗グループは、①「日経収集店舗・全スーパー」、②「日経収集・全スーパー+RDS」、③「全店舗集計・全業態」、④「RDS」の4グループとし、総菜関連3分類について、直近5年間の月次の千人当り販売金額をグラフにしてみた。すると①から③の店舗グループともに、「チルド半製品」は「1万~2万円/千人」前後の範囲で増減しており、「冷凍総菜」は「3万~4万円/千人」前後の範囲で上昇傾向にあるようだ。
 ただ「総菜・弁当」に関しては、①から③の間で値に違いがある。さらに④をみると、「冷凍総菜」の値が他の店舗グループより低いものの、「総菜・弁当」の値を上回っている。これはどのような要因によるものなのだろうか。
 要因の一つとして、売場での商品数が考えられそうだ。「冷凍総菜」については、規模の大きな店舗は冷凍食品の売場面積も大きいので、置いてある商品も多いのではないか。また「総菜・弁当」では、商品コードがインストアコードではない商品が多くなれば、それが販売データにも反映されるようになる。「総菜・弁当」の実際の販売状況は把握しにくいが、各店舗グループのデータからは増加傾向にあることが見て取れる。
総菜関連商品の販売が伸びているようだ
※グラフについて
・4つの店舗グループは、「日経POS情報・POS EYES」で選択可能な業態から指定した。
・グラフに使用した値は、2017年9月から2022年8月までの「千人当たり金額」の月次データ。
・「千人当たり金額」は、「収録対象店舗での販売金額合計」÷「収録対象店舗での来店客数合計」×1000。

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