コラム・調査レポート

2021.09.16

食品

無糖炭酸飲料、ミネラルウオーターの販売が好調

 無糖炭酸飲料の販売が好調を続けている。
 日経POS情報で小分類「無糖炭酸飲料」の月次データ(対象店舗は「日経収集店舗・全スーパー+RDS」)を見てみると、今年7月の千人当り販売金額は3,503円/千人と、昨年の最高値である8月の3,387円/千人を超えていた。今年8月の値は3,266円と昨年に比べ減少したものの、販売の勢いは衰えていないように思われる。
 販売動向を見てみるため、直近60カ月間の値をグラフ化してみると、右肩上がりに伸びているのが確認できる(下記グラフ上)。小分類の「ペットボトル入りコーラ飲料」と「ペットボトル無果汁炭酸飲料」の動きが3,000~5,000円/千人のレンジの中で推移しているのと比べると、「無糖炭酸飲料」は上昇トレンドにあることが見て取れる。
 他方で、「無糖炭酸飲料」の販売増加が、水(ミネラルウオーター)の販売に影響していないか調べるため、同様にグラフ化して確認してみた。すると、小分類「ペットボトル入りミネラルウオーター」の千人当り販売金額も上昇トレンドを示しており、値の水準は「無糖炭酸飲料」よりも高かった(下記グラフ下)。
 ここ数年間、無糖炭酸飲料とミネラルウオーターは、販売が減少する時期に対前年で増加基調を維持している。この傾向が続けば、今後も販売が拡大していくことが予想される。
無糖炭酸飲料、ミネラルウオーターの販売が好調
※グラフについて
・グラフ表示可能な系列中から、指定の小分類を選択して表示。
・対象分類として大分類の「炭酸飲料」と「水」を選択し、小分類単位で出力した。
・対象店舗は「日経収集店舗・全スーパー+RDS」。
・対象期間は2016年9月から2021年8月まで(60カ月間)

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