コラム・調査レポート

2021.10.1

食品

海外からの評価で再確認 日本の国民食「冷凍ギョーザ」

 「冷凍ギョーザ」が好調だ。コロナ禍による巣ごもり需要もあり、昨年から売上増を続けてきたこのカテゴリーだが、ここにきてまた一段と伸長してきている。日経POSで売上動向をみてみると、2021年5月以降で前年比増が続いていたが、8月の千人当り金額は3,167.7円で前年同月比16.3%増。昨年のグラフを見ても夏期に売上が伸びる傾向はない。1年を通して食卓の定番である餃子に何が起こったのだろうか。
海外からの評価で再確認 日本の国民食「冷凍ギョーザ」
 千人当り金額を週次グラフで見ると、7月26日週を起点に8月16日週にかけて上昇していることがわかる。理由の一つと考えられるのが、この時期に行われていたのが東京オリンピックだ。
 大会期間中、沢山の選手がSNSを通じ選手村の様子を発信していたが、食事の様子は特に人気を集めていた。中でも注目されたのが餃子のレポートだ。提供されていたのが、味の素「ギョーザ 12個 276G」とわかり、さらに話題となったが、商品ごとの週次推移を上位3位でみてもその注目度が伺える。
海外からの評価で再確認 日本の国民食「冷凍ギョーザ」
 各国の選手が美味しそうに食べる様子は、日本人がこれまで普通の食事と思っていた「冷凍ギョーザ」の品質の高さを再確認することになった。味の素は早速「オリンピック効果」をマーケティングに活用。Twitterでもキャンペーンを行い、様々のネットニュースで取り上げられた。9月の味の素冷凍餃子の売り上げは衰えておらず、オリンピック効果はまだまだ続きそうだ。

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