コラム・調査レポート
2025.11.28
食品
機能性表示食品のいま
「免疫」から「腸活・腸内環境」そして「睡眠・快眠」へ
日頃の疲れがたまってきたり、季節の変わり目で体調が不安なとき、ふと目に入るのが健康効果をうたった商品だ。現在、日経POSには 2,684商品 の機能性表示食品があり、「清涼飲料」「チョコレート」「水産乾物」「アルコールテイスト飲料類」など 大分類で52カテゴリー に広がっている。2015年4月に始まった機能性表示食品制度により、届け出制で健康訴求が可能になったことで、市場は急速に拡大した。
その中でも、商品名に頻出した代表的なキーワードの動きに注目してみたい。たとえば「免疫」は2021年10月に伸び、「腸活・腸内環境」は2022年4月に上昇。「睡眠・快眠」は2022年9月ごろから存在感を増し、2023年10月には腸活系を追い越すほどの勢いとなった。時代ごとの健康ニーズが、商品名に色濃く映し出されている。
その中でも、商品名に頻出した代表的なキーワードの動きに注目してみたい。たとえば「免疫」は2021年10月に伸び、「腸活・腸内環境」は2022年4月に上昇。「睡眠・快眠」は2022年9月ごろから存在感を増し、2023年10月には腸活系を追い越すほどの勢いとなった。時代ごとの健康ニーズが、商品名に色濃く映し出されている。
■いま気になるのは睡眠?
現在、日経POS上で「睡眠」「快眠」が商品名に含まれる機能性表示食品は63商品。このうち2025年10月に売上が確認できたのは38商品だった。
現在、日経POS上で「睡眠」「快眠」が商品名に含まれる機能性表示食品は63商品。このうち2025年10月に売上が確認できたのは38商品だった。
■関連商品は変化
直近5年間の年間ランキングから、睡眠関連商品の広がりがわかる。2021年は8商品と少なく、サプリ系が中心だった。2022年には16商品となり、「栄養補給錠剤・錠菓」が伸びる一方、「栄養補給ドリンク」の森永乳業「睡眠改善」が1位となり、飲料やゼリーにもカテゴリーが広がる。2023年は27商品に増え、「ペットボトル入り無果汁清涼飲料」にも睡眠関連商品が登場。キリンビバレッジ「おいしい免疫ケア 睡眠」に見られるように、ほかの健康訴求ワードとの併用も始まった。
2024年は「腸活」「疲労感」「むくみ」「ストレス」など、ワードの掛け合わせが急増した。上位10商品のうち9商品が、「アルコールテイスト炭酸飲料」を含む飲料となり、カテゴリーの中心は完全に飲料となる。2025年もこの傾向が続き、商品数も売り上げも堅調だ。
スーパーでは飲料系が主流だが、ドラッグストアでは2025年3月以降、「栄養補給錠剤・錠菓」が存在感を増し、飲料系を上回っている。
直近5年間の年間ランキングから、睡眠関連商品の広がりがわかる。2021年は8商品と少なく、サプリ系が中心だった。2022年には16商品となり、「栄養補給錠剤・錠菓」が伸びる一方、「栄養補給ドリンク」の森永乳業「睡眠改善」が1位となり、飲料やゼリーにもカテゴリーが広がる。2023年は27商品に増え、「ペットボトル入り無果汁清涼飲料」にも睡眠関連商品が登場。キリンビバレッジ「おいしい免疫ケア 睡眠」に見られるように、ほかの健康訴求ワードとの併用も始まった。
2024年は「腸活」「疲労感」「むくみ」「ストレス」など、ワードの掛け合わせが急増した。上位10商品のうち9商品が、「アルコールテイスト炭酸飲料」を含む飲料となり、カテゴリーの中心は完全に飲料となる。2025年もこの傾向が続き、商品数も売り上げも堅調だ。
スーパーでは飲料系が主流だが、ドラッグストアでは2025年3月以降、「栄養補給錠剤・錠菓」が存在感を増し、飲料系を上回っている。
■ 広がる一方で、信頼性確保の動きも
市場が拡大する裏側で、表示方法が誤解を招きやすかったり、科学的根拠が薄い場合があるなど「玉石混交では」との指摘もある。こうした状況を受け、消費者庁は2024年4月から届け出事業者に対し品質管理などの自己点検と報告を義務付ける新制度を施行。機能性表示食品の信頼性向上に取り組んでいる。
多様化する健康ニーズに応えるように、市場はさらに広がり続けている。制度の整備が進む今こそ、商品の機能だけでなく、自分にとって何が必要かを見極める視点も欠かせない。本格的な冬を迎える前に、あらためて身体の声に耳を傾けたい。
市場が拡大する裏側で、表示方法が誤解を招きやすかったり、科学的根拠が薄い場合があるなど「玉石混交では」との指摘もある。こうした状況を受け、消費者庁は2024年4月から届け出事業者に対し品質管理などの自己点検と報告を義務付ける新制度を施行。機能性表示食品の信頼性向上に取り組んでいる。
多様化する健康ニーズに応えるように、市場はさらに広がり続けている。制度の整備が進む今こそ、商品の機能だけでなく、自分にとって何が必要かを見極める視点も欠かせない。本格的な冬を迎える前に、あらためて身体の声に耳を傾けたい。