コラム・調査レポート
2018.10.24
家庭用品
柔軟より消臭が大事
P&Gジャパンの「レノア本格消臭デオドラントビーズ」の売り上げが好調だ。同社は、2018年6月に衣料用柔軟剤ブランド「レノア」の消臭専用デオドラントビーズから、「レノア本格消臭デオドラントビーズ」をリニューアル発売した。日経POS情報で同シリーズ商品を集計して千人当たり金額を見ると、2018年6月に前年同期比64.6%増の148円、7月も44.6%増で、以後、前年比プラスが続いている。「レノア本格消臭デオドラントビーズ」は、洗濯の始めに洗剤と一緒に洗濯槽の中に直接入れて使用することで、洗剤や漂白剤だけでは消えない衣類の臭いを消臭できる。柔軟剤レノアの5倍の消臭成分を配合した独自の消臭技術を使用し、柔軟を捨てて消臭に特化した商品だ。
「レノア本格消臭デオドラントビーズ」は洗濯用抗菌・消臭剤(分類コード:612022)でシェア99%以上なので、分類全体の売上に近い。日経POS情報で洗濯用抗菌・消臭剤の千人当たり金額を見ると、昨年の上半期(2017年4-9月)は前年同期比18.1%増の104.8円、今年の上半期も24.3%増の130.3円と勢いを増している。一方で、柔軟仕上げ剤(分類コード:612012)の昨年の上半期(2017年4-9月)の千人当たり金額は前年同期比6.8%増だったが、今年の上半期(2017年4-9月)は0.5%減となった。特に猛暑の夏場(2018年7-9月)は前年同期比1.8%減で、好調な洗濯用抗菌・消臭剤(同20.9%増)とは対照的だ。衣類の柔らかさより、臭いのほうが気になる消費者が増えているようで、汗が気になる夏場を中心に、今後も消臭に特化した洗濯用抗菌・消臭剤である「レノア本格消臭デオドラントビーズ」を選ぶ消費者が増えそうだ。
「レノア本格消臭デオドラントビーズ」は洗濯用抗菌・消臭剤(分類コード:612022)でシェア99%以上なので、分類全体の売上に近い。日経POS情報で洗濯用抗菌・消臭剤の千人当たり金額を見ると、昨年の上半期(2017年4-9月)は前年同期比18.1%増の104.8円、今年の上半期も24.3%増の130.3円と勢いを増している。一方で、柔軟仕上げ剤(分類コード:612012)の昨年の上半期(2017年4-9月)の千人当たり金額は前年同期比6.8%増だったが、今年の上半期(2017年4-9月)は0.5%減となった。特に猛暑の夏場(2018年7-9月)は前年同期比1.8%減で、好調な洗濯用抗菌・消臭剤(同20.9%増)とは対照的だ。衣類の柔らかさより、臭いのほうが気になる消費者が増えているようで、汗が気になる夏場を中心に、今後も消臭に特化した洗濯用抗菌・消臭剤である「レノア本格消臭デオドラントビーズ」を選ぶ消費者が増えそうだ。