コラム・調査レポート

2017.10.24

食品

明治「チョコレート効果」販売好調

 明治の「チョコレート効果」の販売が好調だ。POSEYESによると2017年9月の全国スーパーにおける来店客千人当たりの販売金額は672円で、昨年同月の1・47倍まで膨らんだ。チョコレート分類のブランド別売れ筋ランキングでは、首位の「キットカット」に次ぐ2位につけている。
 ここ数年、チョコレートは、原料であるカカオの美容・健康効果に関するメディア報道が相次いだ。メーカー各社から、カカオ成分を高めた健康志向の新商品が続々と発売されるようになり、販売が拡大している。
 「チョコレート効果」は実は今年発売20年目を迎えるロングセラー商品。他社に先駆けてカカオポリフェノールの健康効果を訴求し続けてきた。一時は苦戦を強いられたものの、今や健康機能を訴求する大人向けチョコレートの草分け的商品として、市場をけん引する存在となっている。
 現在の商品ラインアップはカカオ分含有率別に72%、86%、95%と3段階取り揃える。最も売れ筋の「カカオ72%」は、素焼きクラッシュアーモンド」や「粗くだきカカオ豆」といった味のバリエーションを展開、さらに通常品の「15枚入り」のほかにリピーター向けに「26枚入り」の容量違い商品も発売中だ。
 明治によると、カカオポリフェノールは体内にとどめておくことができず、たくさん摂取しても排出されてしまうという。1日3~5枚程度継続して食べることを勧めている同社は、このほど、ネット通販限定で、1キログラム入りの大容量パックも売り出した。「買いだめ不要」と売り込み、毎日習慣的に食べてもらいたい考えだ。

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