コラム・調査レポート

2017.02.24

食品

ヨーグルトだけじゃない、乳酸菌配合商品 続々デビュー

 お腹の調子を整える、免疫力をアップするなど、乳酸菌の持つ様々な健康効果が注目されている。乳酸菌といえばまず思い浮かぶのはヨーグルトや乳酸菌飲料だが、最近は多様なカテゴリーで「乳酸菌」をアピールする食品が発売されている。
 日経POSEYESの全国スーパーの販売データによると、2017年1月には大分類ベースで25の食品カテゴリーで乳酸菌入りを訴求する商品が発売されていた。これはヨーグルトや乳酸菌飲料を除いた数字だ。菓子や清涼飲料、カクテルドリンク、意外なところでは、かまぼこなどもあり、多くの食品メーカーが参入していることがわかる。
 24カ月時系列推移データではより乳酸菌入りをうたう商品の販売拡大が鮮明になる。2015年2月時点では合計で215円(アイテム数52)だった千人当たり金額は、2017年1月には4倍超の902.5円(アイテム数108)まで増加した。足元では、粒チョコレート「ロッテ スイーツデイズ 乳酸菌ショコラ」、錠菓「森永 シールド 乳酸菌タブレット」、カニかまぼこ「スギヨ ロイヤルカリブ 乳酸菌入り」などが売れている。
 春に向けても乳酸菌入り商品の投入が相次ぐ。湖池屋は2月20日にスナック菓子「乳酸菌ポリンキー 発酵バター味」を発売する。ロングセラー商品「ポリンキー」の新商品で、1粒に3億個以上の乳酸菌を配合した。また、3月には、東ハトが「オールレーズン」のシリーズ商品として乳酸菌入りクッキー「オールオレンジプラス」と「オールベリープラス」を発売する。こちらは1袋あたり200億個の乳酸菌を配合したという。手軽に食べられて、美味しくて、健康によい。2017年もスーパーやコンビニの店頭はそんな商品で賑わいそうだ。

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