コラム・調査レポート

2019.03.11

食品

サバ缶もまだ元気

 サバ缶の人気は相変わらずだが、今ではイワシ缶の売上伸び率が高い。直近6か月(2018年9月~2019年2月)の千人当たり金額の前年同期比をみると、サバ缶の48.4%増に対し、イワシ缶は169.9%増となった。テレビの健康番組で火が付いたサバ缶人気だが、その後のイワシ缶に関するテレビ番組の影響などで、伸び率は逆転している。
 勢いでイワシ缶に抜かれたサバ缶だが、細かくデータをみると、少し違った景色が見える。サバ缶のなかでもレモンバジル味、パプリカチリソース味、さばのトマトパッツァなど保守本流以外の商品をカテゴライズしてみると、直近6か月の千人当たり金額は前年同期比約3倍と、イワシ缶の売上伸び率を上回る。
 市場が成長すると、多くのメーカーが参入し、様々な商品を投入してくる。その際、従来品との差別化を図るため、何らかの味付けをした商品や、変わり種の商品も増えてくる。
 サバ缶市場は、1アイテム当たりの千人当たり金額も増加傾向にあるので、まだ成長期であるが、アイテム数の増加傾向からすると、成長期の中期から後期にさしかかってきたかもしれない。

サービスに関するお問い合わせ、
御見積りやデモ、
資料請求ご希望の方はこちら