コラム・調査レポート

2021.01.15

食品

コロナ消費が定着、2020年末伸びた市場

 2020年は新型コロナ感染拡大の影響で消費動向も大きく変化した年だった。コロナ消費ともいわれる消費の変容をみてみよう。
コロナ消費が定着、2020年末伸びた市場
 2020年12月に食品カテゴリで伸びた市場をみると160大分類中、実に144分類が前年比で売り上げが伸びており、ほとんどの市場が拡大傾向にあったことがわかる。
 伸び率の大きい順にランキングすると、1位スピリッツ、2位リキュール、9位中国酒とトップ10のうち3つがアルコールだ。外での会食が控えられる中、家飲みに体制シフトしたことがデータからも明らかになる。スピリッツではサントリーのジン「翠 700ML」、リキュールでは同じくサントリー「こだわり酒場のレモンサワーの素 500ML 」、サッポロ「濃いめのレモンサワーの素 500ML」が人気だ。缶ビールや缶チューハイではなく、ハードリカーを家に揃える行動に変わっていったようだ。
 またホットケーキミックスやたこ焼粉などのプレミックスが6位となり、同時に使うはちみつやメープルシロップなどのみつ・シロップが8位となった。お菓子作りやたこ焼き・お好み焼きパーティーで家での生活を楽しもうとするようすがうかがえる。
 3位のココア・チョコレート飲料の商品別ランキングをみると、明治「ザバス ミルクプロテイン ココア風味飲料」がトップ。トップ5中、3商品がザバスのサイズ違いと人気のほどがわかる。家飲みやお菓子作りが続いた結果か。コロナ太りも話題となっているが、筋トレに欠かせないプロテイン飲料が伸びたようだ。
 第3波となる新型コロナウイルス感染拡大が続き、一部地域では緊急事態宣言が発令された。2020年に定着したコロナ消費のスタイルはまだしばらく続いていくだろう。

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