コラム・調査レポート

2022.04.8

家庭用品

キャットフード人気、大容量へ移行

 キャットフード市場の成長が止まらない。
 2020年4月以降前年同月比プラスが続き、今年3月で24カ月連続の前年増となった。
 きっかけは新型コロナの感染拡大の影響により、在宅勤務などで家で過ごす時間が増えたことや、旅行などのレジャーに制限がかかる中、ペットを飼う家庭が増えたことが要因とみられる。ペット人気とともに必然的にペットフードも成長している。
 売れ筋を見てみよう。3月の売上トップ3は、いなばペットフード「チャオ ちゅーる」ブランドが占める。トップ10中、6アイテムが同ブランドで人気のほどがわかる。
キャットフード人気、大容量へ移行
 1位は不動の「同 まぐろ 14G×4」だが、特筆すべきは2位の「同 まぐろバラエティ 14G×40」だ。40本入りという大容量商品だが、長年2位だった「同 14G×20」を抜き3月に初めて2位となった。
 40本入りはもともとカバー率が3~5%と取り扱う店舗が少ない商品だったが、21年半ばから扱い店比率であるカバー率があがり直近は14.6%まで伸びている。カバー率の上昇とともに順調に売り上げも伸ばし、3月の千人当たり金額は前年同月比82.3%増の216.4円となった。今後取り扱う店舗の増加とともにさらに成長する可能性は大きい。
 大容量人気は価格の動きにも表れている。市場の平均価格も上昇が続いており、千人当たりの金額の伸びは個数の伸びを大きく超える。10位には同ブランドの50本入りもランクインした。
 市場全体の22年3月は前年同月比11.9%プラス、千人当たり金額は6753.2円と、いまだに2桁増となっている。キャットフード市場の勢いは今後も続きそうだ。

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