コラム・調査レポート

2019.09.27

食品

からだを想うオールフリー、健康機能を訴求して好調

 サントリービールが7月16日に新発売したビールテイスト飲料「からだを想うオールフリー」の売れ行きが好調だ。内臓脂肪を減らす効果が期待できるティリロサイド(ローズヒップに含まれるポリフェノールのひとつ)を加えた「オールフリー」ブランド初の機能性表示食品。パッケージにはティリロサイドの頭文字Tを大きくデザイン。缶の上下に金色を配し、ビールテイストらしさを表現している。お笑いコンビ・南海キャンディーズのテレビCMも話題となり、BMIが高めでお腹の脂肪が気になる消費者に支持が広がっているようだ。
 日経POSデータをみると、ビールテイスト飲料(分類番号222001)では、「からだを想うオールフリー 350ML×6」は、登場週(7/15~週)の来店客千人当たり販売金額は251.6円、シェア8.1%で第3位。翌週(7/22~週)には、第1位・アサヒ「ドライゼロ 350ML×6」に次ぐ第2位に順位を上げた。第3週目以降、8週連続で第4位と順位は後退したが、好調な売れ行きを維持している。
 ビールテイスト飲料は、ノンアルコールといっても健康機能に対する認知はまだまだ低い。健康にとって重要な要素の1つである「内臓脂肪」に着目し、機能を明確に訴求した「からだを想うオールフリー」は、市場の行方を占う試金石といえよう。

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