コラム・調査レポート
2026.03.19
家庭用品
お彼岸に売れるもの~「線香・香」からみえる意外な地域性
2026年のお彼岸は3月17日〜23日。日経POS情報上でこの時期に売上げが伸びるものの一つに「線香・香」がある。主要なピークは年3回、8月のお盆、12月、そして3月のお彼岸だ。直近5年間売上げに大きな変動はなく、平均価格もこの物価高のなか安定している。また、需要が高まる時期ほど平均価格は下がる傾向にある。墓参り用の束の線香など単価の低い商品の購入数が伸び、平均値を押し下げていることも一因のようだ。
■日本でもっとも線香をあげるのは
地域別にみると、スーパーでは3月、8月ともに東北が圧倒的な売上げで、関東外郭が続く。12月は両エリアでほぼ同水準となるが、お彼岸やお盆に売り上げが低かった近畿から西のエリアでも帰省の季節であるこの時期には数値が伸びる。ドラッグストアの数値をみると、3月は関東外郭にトップが入れ替わり東北が続く。
地域別にみると、スーパーでは3月、8月ともに東北が圧倒的な売上げで、関東外郭が続く。12月は両エリアでほぼ同水準となるが、お彼岸やお盆に売り上げが低かった近畿から西のエリアでも帰省の季節であるこの時期には数値が伸びる。ドラッグストアの数値をみると、3月は関東外郭にトップが入れ替わり東北が続く。
商品別ランキングをみると、全国では直近5年間不動の1位は、室内向けにけむりの少ない日本香堂「青雲 バイオレット バラ詰 125g」だった。
最も売上げの多い東北では同社「青雲 バイオレット 徳用 大型 バラ詰 275g」と、大容量タイプが5年連続1位となっている。一方で3月、8月になると同社「山水香 2束」など墓参り用の束ねたタイプが多数ランクインするが、この傾向は他のエリアにはみられない。仏壇へのお参りに加え、これらの時期には墓前にも線香をあげる。東北の人々が先祖の霊を弔うことを大切にしていることが数字から推測できる。
最も売上げの多い東北では同社「青雲 バイオレット 徳用 大型 バラ詰 275g」と、大容量タイプが5年連続1位となっている。一方で3月、8月になると同社「山水香 2束」など墓参り用の束ねたタイプが多数ランクインするが、この傾向は他のエリアにはみられない。仏壇へのお参りに加え、これらの時期には墓前にも線香をあげる。東北の人々が先祖の霊を弔うことを大切にしていることが数字から推測できる。
東北の消費量がお参りの回数によるものか、供える量の多さによるものかはPOSデータから判断はできない。東北出身者に尋ねても明確な答えは得られなかった。
今後もPOSデータを通じ、あまり認識されていないであろう地域性に注視していきたい。
今後もPOSデータを通じ、あまり認識されていないであろう地域性に注視していきたい。