「1本満足バー　プロテインチョコ」販売好調

　アサヒグループ食品の「１本満足バー　プロテインチョコ」の販売が好調だ。1本当たり15グラムのプロテインを配合しているチョコレートバーで、手軽にたんぱく質を補給できる。2018年10月に発売直後から想定を大幅に上回る売れ行きとなり一時は販売を休止、地域限定販売を経て19年7月から全国での販売を再開した。日経POS情報によると10月14日週の来店客千人当たり販売金額は57･3円。栄養補給菓子の販売ランキングで2位につけている。
　栄養補給菓子は朝食や仕事の合間の小腹満たしとして利用されているが、運動前後の栄養補給として食べる人も多い。1本満足バーは2006年のスタート以来、働く男性を主要顧客に売り上げを伸ばしてきたが、「プロテインチョコ」では新たに「スポーツ向け」という提案を打ち出して顧客の間口の拡大を図ったという。
　例えば、パッケージは大きな文字で「PROTEIN」と表記して商品特徴を強調、ブランドロゴには「SPORTS」と入れ、従来品よりも躍動感のあるイメージに仕上げた。プロテインの他にも５種類のビタミン、９種類の必須アミノ酸を配合し、栄養成分にこだわった。
　発売開始後、予想以上の反響に驚いたというアサヒグループ食品の担当者は、「プロテインを手軽に摂りたいというニーズの高さを改めて認識した」と話す。発売以来、販売休止が続いていた味違いの「プロテインヨーグルト」の発売も先月７日から再開しようやく２品体制が整った。販売休止期間が影響し、まだまだ商品の認知度は低いという。サンプリングや試食販売を実施し、食べてもらう機会を増やしていきたい考えだ。