コラム・調査レポート

2022.09.30

食品

「米の消費量が下がる中でパック入り玄米ごはん好調」

 人口減少や食の多様化による若者の米離れの影響で、全国的に米の消費量が減り続けている。その状況下において電子レンジで簡単に調理できるパック入りごはん、中でも玄米商品の売上が好調だ。
 農林水産省のデータによると米の1人当たりの年間消費量は減少傾向で、令和2年度時点で50.8kgと最盛期に比べて半分近くまで落ち込んでいる。しかし、ひとり暮らしや在宅勤務の増加で、手軽に食べられるパック入り商品の売上は伸びている。日経POS情報でみると即席白飯・無菌包装白飯分類は、2020年度が対前年度比10%増、2021年度には同14%増と伸長した。さらに、即席麦・玄米・雑穀ごはん分類は2020年度が同20%増、2021年度は同31%増と、消費者の健康意識の高まりを反映して白米よりも麦や玄米などの雑穀ごはんカテゴリーの伸び率が高い。
「米の消費量が下がる中でパック入り玄米ごはん好調」
 その商品群の中でも注目は、東洋ライスの「金芽ロウカット玄米ごはん」。同商品は2021年度に売上を伸ばした商品をセレクトする「日経POSセレクション2022」にてセレクション賞として選出された。商品の特徴は、玄米表面にある防水性の高い「ロウ層」を均等に除去し、玄米の高い栄養価はそのままに、白ごはんのようにふっくら美味しいという点。玄米は「おいしくない」、「食べにくい」といったネガティブなイメージを同社の独自技術で払拭した。この好調な売上について同社担当者は「2021年度にJRのNewDaysで金芽ロウカット玄米を使用したおにぎりを発売したり、テレビCMの放映で認知度が上がり、売り上げ増につながった」と分析する。今後も健康を支える商品として躍進を続けるか注目したい。

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