コラム・調査レポート

2026.03.12

家庭用品

「ポケットティッシュ」から垣間見える、花粉の猛威

 「空が黄色い」。気温が高い晴れの日、そんな声がSNSや街角で多く聞かれるようになった。環境省の調査※1によれば、今年のスギ雄花の着花量は9道府県で過去10年平均の2倍を超えるという。例年以上に覚悟が必要な春となりそうだ。

■手元にはつねに…

 日経POSのデータをみてみると、花粉の時期に最も売上が高いのが「ポケットティッシュ」だ。日次で追うと、千人当り金額は2月24日に1回目のピークとなった。商品別ランキングをみてみるとネピア「鼻セレブ W12組×16」の千人当り個数は前日比の約9倍と急増している。花粉の飛散増が、売上げ増につながったようだ。
「ポケットティッシュ」から垣間見える、花粉の猛威
 花粉の飛散はランキングの順位にも影響した。2月16〜22日週まで1位だったアスト「水に流せるポケットティッシュ」が、翌週には2位に後退。代わって「鼻セレブ」「肌うるる」など"肌にやさしい"タイプがランクアップした。何度も鼻をかむ苦痛が、消費者の選択を変えたことがうかがえる。前年同時期には同様の変化は起きていない。今年の花粉の過酷さが、数字ににじみ出ている。
「ポケットティッシュ」から垣間見える、花粉の猛威
■POSデータからみた「避粉地」

 地域別にみると、「ポケットティッシュ」が最も売れているのは首都圏、最も低いのは北陸であった。「箱入りティッシュ」でも同様の傾向がみられる。近年、花粉の少ない地域へ出かける「避粉地」旅行が話題だが、この数値を見る限りでは北陸も候補地になる可能性がありそうだ。
「ポケットティッシュ」から垣間見える、花粉の猛威
「ポケットティッシュ」から垣間見える、花粉の猛威
 今年初めて花粉症を発症した人も多いと聞く。しかし先人たちの苦痛に応えたメーカーのおかげで、棚にはすでに肌にやさしい「ポケットティッシュ」が並んでいることは幸運である。今後の飛散量が減ることを心から祈っている。(住田)

※1:2025年12月23日、環境省「令和7年度スギ雄花花芽調査の結果等について」の「本年度のスギ雄花(おばな)の花芽(はなめ)調査の結果」
「ポケットティッシュ」から垣間見える、花粉の猛威

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