コラム・調査レポート
2022.02.4
食品
「チョコまみれ」男女ともに若年層を取り込み成功
不二家の「カントリーマアム チョコまみれ」が売り上げ好調だ。日経POSのコンビニの1月のデータによると、ビスケット・クッキーで2位に付けている。
チョコまみれは、従来のカントリーマアムのチョコレート量を2倍に増やしてクッキーの外側までコーティングしてある。
チョコまみれはコンビニで、どのような購入傾向があるのか、首都圏のコンビニでの購入傾向がわかる日経CVSレシートデータで見た。性別年齢層別では、「チョコまみれ」は29歳以下の女性の購入が30.4%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同26.9%)より3.5ポイント高く、同じく男性も19.2%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同13.6%)より5.6ポイント高い。不二家は「狙い通り若年層を取り込めた」という。
立地別では、オフィス街が47.1%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同19.1%)より28.0ポイント高い。時間帯別では、朝の購入が23.3%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同21.2%)より2.1ポイント高く、夜も20.2%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同18.0%)より2.2ポイント高い。「個包装でもあり、オフィスで、ちょっと食べたいときに便利だ」(不二家)。
不二家は、「カントリーマアムの主な購入は、40代から50代の女性。このままではさらに年齢層が上がることが避けられず、なんとか若年層を取り込みたかった」。同社はチョコまみれの開発の際「時代のトレンドに乗り、濃厚な味のストロング系で、とがったようなインパクトのある商品にしたかった」こともあり、当初は男性を意識して学ランでリーゼントのキャラクターを考えていたが、最終的には万人受けを狙ったゆるキャラ「まみれさん」が誕生した。不二家は「マーケティングコストをかけなかったが、まみれさんがSNSで人気になり、商品も売れた」という。
ロングセラー商品は、時の流れと共に、どうしても購入層が上がってくる。不二家は若者を取り込もうとして「チョコまみれ」の開発を考えた。同社は「伝統的に女性向け商品が多く、男性向けは苦手だった」にも関わらず、当初は女性でなく、男性を取り込もうとした。しかし、最終的には自社の強みである女性層を捨てなかったことが成功の一因だろう。
チョコまみれは、従来のカントリーマアムのチョコレート量を2倍に増やしてクッキーの外側までコーティングしてある。
チョコまみれはコンビニで、どのような購入傾向があるのか、首都圏のコンビニでの購入傾向がわかる日経CVSレシートデータで見た。性別年齢層別では、「チョコまみれ」は29歳以下の女性の購入が30.4%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同26.9%)より3.5ポイント高く、同じく男性も19.2%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同13.6%)より5.6ポイント高い。不二家は「狙い通り若年層を取り込めた」という。
立地別では、オフィス街が47.1%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同19.1%)より28.0ポイント高い。時間帯別では、朝の購入が23.3%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同21.2%)より2.1ポイント高く、夜も20.2%とチョコまみれ以外のカントリーマアム(同18.0%)より2.2ポイント高い。「個包装でもあり、オフィスで、ちょっと食べたいときに便利だ」(不二家)。
不二家は、「カントリーマアムの主な購入は、40代から50代の女性。このままではさらに年齢層が上がることが避けられず、なんとか若年層を取り込みたかった」。同社はチョコまみれの開発の際「時代のトレンドに乗り、濃厚な味のストロング系で、とがったようなインパクトのある商品にしたかった」こともあり、当初は男性を意識して学ランでリーゼントのキャラクターを考えていたが、最終的には万人受けを狙ったゆるキャラ「まみれさん」が誕生した。不二家は「マーケティングコストをかけなかったが、まみれさんがSNSで人気になり、商品も売れた」という。
ロングセラー商品は、時の流れと共に、どうしても購入層が上がってくる。不二家は若者を取り込もうとして「チョコまみれ」の開発を考えた。同社は「伝統的に女性向け商品が多く、男性向けは苦手だった」にも関わらず、当初は女性でなく、男性を取り込もうとした。しかし、最終的には自社の強みである女性層を捨てなかったことが成功の一因だろう。