コラム・調査レポート

2023.01.27

食品

「カルビー 黒トリュフ塩味 Lサイズ」オフィス街での売上多く

 カルビーが2022年12月5日に再発売した「じゃがりこ 黒トリュフ塩味 Lサイズ」が好調だ。スナック菓子では珍しい黒色の商品で、日経POSで首都圏のコンビニエンスストアでの売り上げを見ると、「スナック菓子」のカテゴリーで12月の売上高1位を記録した。若い女性の購入が多いほか、オフィス街での購入比率が高い。同商品はサントリー食品インターナショナルの「ペプシコーラ」とコラボし、21年12月に期間限定で、ファミリーマートのみで発売したのが始まりだ。インパクトを重視してペプシコーラの色をイメージしたじゃがりこを企画。様々な黒色の素材を試し、最も評価が高かった黒トリュフ塩味の採用を決めた。好評を受け、再発売を決定した。今回は他のコンビニにも広げて23年1月28日まで販売する。
 どのような人が買っているのか。首都圏のコンビニの購買傾向が分かる日経CVSレシートデータで22年12月の購入者層を調べたところ、15〜29歳の女性が20.4%とスナック菓子全体と比べ6.5ポイント高かった。カルビーは「黒色のスナックは珍しいため、ユニークな商品への関心が高い20代女性に響き、SNSで広まったのでは」とみる。店舗の立地別ではオフィス街での購入が20.4%と、スナック菓子全体と比べて7.9ポイント高かった。逆にロードサイド(28.1%)や住宅街(26.2%)は、スナック菓子全体と比べてそれぞれ3.2ポイント、6.5ポイント低かった。じゃがりこは別の種類もオフィス街での購入比率が他のスナック菓子と比べて高く、カルビーは「カップ型で持ち運びやすく、デスクで仕事をしながらでも食べやすい点が支持されている」と話す。時間帯別では夕方以降の購入が計66.8%。朝は11.1%、昼は22.1%で、スナック菓子全体と比べてそれぞれ2.7ポイント、3.2ポイント高かった。「朝は高校生などの学生が通学途中に購入することが多く、昼はオフィスワーカーが休憩時間中に買う傾向にある」とカルビーは話す

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