コラム・調査レポート

2017.08.30

家庭用品

「カネボウ ミラノコレクション」残暑を華麗に乗り切るベビーパウダー

 2017年2月24日の気象庁発表で猛暑の予想だった今年の夏は、高気圧の弱まりが影響し、東日本では記録的な長雨などの異常気象が続いた相次いだ。なかなかお日様にめぐり合えなかった方も多いのではないだろうか。
 今夏のような高温多湿でも、サラッと過ごしたいという女性のニーズをうまくすくい取った商品がベビーパウダーだ。
 ベビーパウダーで最も売れているのは「カネボウ ミラノコレクション2017 ボディフレッシュパウダー 30G」。同商品は平均価格が約6000円と高価だが、2017年5月末の初登場から売れ続け、6月5日から6月12日の週の千人当たり販売金額が720.7円を記録して以降、ベビーパウダー(天花粉)市場(636014)で13週連続売り上げ首位を記録している。
 商品の特徴としては、パウダー状でSPF20・PA++の日焼け止め効果があり、ベースメイクを引き立て、自然な仕上がりになるように工夫されている。また、高級感のあるケースは他のベビーパウダーとは一線を画す商品となっている。
 同商品の売り上げ推移は、日焼け止め剤のべた付き感をサラサラな質感で補い、夏を過ごしやすくするという訴求メッセージに呼応し、日焼け止め剤の売り上げ推移と似た動きをみせている。
 ジェル状の日焼け止め剤とパウダー状のベビーパウダーを組み合わせるのが、美容感度の高い女性たちの夏の定番になっていくのか、今後に注目したい。

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