コラム・調査レポート

2018.03.2

食品

「のどごし ストロング」好調にスタート

 キリンビールが1月23日に発売した第三のビール「のどごしSTRONG(ストロング)」の売り上げが好調だ。同社によると、350、500ミリリットル缶は、2月末には年間目標の約3割にあたる100万ケースを突破する見込みとのこと。
 日経POSデータを見ると、発泡酒風飲料(分類番号221003)では、「のどごしストロング 350ML×6」の来店客千人当たり販売金額は、発売週(2/22~28)では、550.6円でランキング6位を記録した。2月19日の週は317.7円でランキング15位と後退しているが、高い販売金額を続けている。 同商品は、発酵の度合いを高める工夫で、アルコール度数を一般的な第三のビールの5%前後より高めの7%とした。さらに、糖類を減らして、すっきりとした後味を実現している。
 パッケージは、黒を基調としたデザインで赤い文字で7%と表記。この商品を片手に、スーツ姿の渋い俳優(北村一輝さん)が「本当に強いのか?」と問いかけるCMは、CM総合研究所(東京・港)の2月前期の「商品にひかれた」銘柄別で2位(2,232銘柄中)になるなど、消費者の購買意欲を後押ししたようだ。
 こうしたアルコール度数の高い「高アル」商品は、節約志向を背景に、手軽に酔えて、飲み応えが増すので、ビール好きの需要が大いに期待できる。高アルを掲げた競合各社の新商品投入にも目が離せない。

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