コラム・調査レポート

2017.05.19

食品

「おにぎり丸」が好調、ヒット期待

 味の素冷凍食品が2月12日に新発売した冷凍食品「おにぎり丸」シリーズの売れ行きが快走を続けている。「おにぎり丸」はカレーやギョーザなどのおかずを球状にした冷凍のおにぎりの具。味は豚角煮、ビビンバ、マーボー豆腐と合わせて5種類。
 いずれも4個入りで、凍ったままの「おにぎり丸」を温かいご飯と一緒に握れば、ご飯のあら熱で自然解凍し、約30分後に味がなじみ、食べやすいおにぎりになる画期的な商品だ。
 4月の日経POSデータを見ると、その他冷凍和風総菜(分類番号 252996)では、「おにぎり丸 ちいさな豚角煮」の来店客千人当たり販売金額は、前月比約3倍の125.5円、カバー率は62.9%でランキングを前月12位から2位に急上昇させた。3位は「甘口ポークカレー」(千人当たり金額 124.4円、カバー率 77.4%)、7位にも「野菜たっぷりビビンバ」(千人当たり金額 87.9円、カバー率 63.8%)とベスト10に3商品もランクインする好調ぶりだ。
 国民的人気アイドルグループ「嵐」のメンバー、櫻井翔さんが出演する同商品のテレビCMが、CM総合研究所(東京・港)の2017年4月度の「業類別CM好感度No.1銘柄」の食品業種でトップとなり、消費者の購買意欲を後押ししたようだ。
 定番の梅干し、鮭、おかかといったおにぎり具材のマンネリ化を解消。新しい味で栄養バランスに配慮し、保存や使いやすさなどを考えて個包装とした工夫などが、特にスポーツ活動をしている子供を持つ親に大きな支持を集めたようだ。さらに具材の種類を増やし、幅広い層への需要を掘り起こすことで、大ヒット商品への成長が期待できる。

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