コラム・調査レポート

2020.03.16

食品

安定供給に明暗(納豆編)

 新型コロナウイルスの影響で、マスクやトイレットペーパーなど、売れすぎて欠品を起こす商品が出ている。影響の長期化に備えて、保存食として缶詰や冷凍食品などを買い込む消費者もいる。保存食以外では納豆も新型コロナウイルス対策に効果的とSNSで噂になり、売り上げが伸びている。
 日経POS情報によると、納豆の千人当たり販売金額は前年比マイナスが続いていたが、2月3日の週に前年同期比6.6%増の11643円となった。2月17日の週には同13.4%増の12607円となり、その後も納豆の売上は二桁増で推移している。
 日次データでは、さらに細かい情報が見えてくる。商品別の千人当たり販売金額で1位を走るタカノフーズ「おかめ納豆 極小粒 ミニ3 50GX3」は、納豆がSNSで話題になった後も、カバー率は45%前後で以前と変わらず安定している。
 一方で2位のミツカン「金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆 45GX3」のカバー率は不安定だ。同商品の3月1日のカバー率は83.0%だったが、3月2日に77.3%、3日には73.4%まで落ち込んだ。その後、9日に78.6%に戻すも、10日に75.6%、11日も73.4%で以前の水準には戻らない。出現店千人当たり販売金額は10日に1126円と今年の最高値を付けていることから、欠品を起こしていた店舗の棚に商品が置かれたところで消費者が飛びつき、再び欠品となった店舗もあるようだ。
 一部の海外メディアは「多くの消費者が、納豆で有名な茨城県で感染者が出ていないのは、新型コロナウイルスに納豆が有効だからだと思い込み、日本各地で納豆の消費が増えている」と報じた。小馬鹿にされた報道だが、3月13日の時点で茨城県の感染者が報告されていないこと自体は事実。
 日経POS情報の日次データを見れば、日々の売上だけでなく欠品状況もわかる。納豆が新型コロナウイルス対策に有効かどうかはさておき、データの確認を定期的に行い、商品の安定供給の参考にしてほしい。
安定供給に明暗(納豆編)

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