コラム・調査レポート

2020.12.21

家庭用品

人気の除菌剤パストリーゼ77 品薄続く

 日常生活がまさに一変してしまった2020年も残すところあと10日あまり。POSEYESの「伸びる市場」を見ると、家庭用品大分類では、皮膚消毒剤を収録する「介護・衛生用品」、マスクを収録する「家庭医療用品」、対物用除菌・抗菌剤を収録する「消臭・芳香・除菌剤」が、1年を通じて前年同月を大幅に上回る伸長を続けたことがわかる。まさに新型コロナウイルスの感染防止対策に明け暮れた1年だった。
 いずれのカテゴリーも、突然の需要増に対応できず、大手メーカー製品が春先に一気に欠品となり、一時的に海外製品が増加するなどの現象が見られた。現在は多くのメーカーの供給は落ち着きを見せているが、いまだに品薄が解消されない商品がある。ドーバー酒造の除菌用アルコール「パストリーゼ77」シリーズだ。
 リキュールなど製菓用の洋酒を手掛ける同社が業務用の除菌剤としてパストリーゼ77を発売したのは1986年。酒造用醸造アルコールと純水を使用し、商品名の通り77度のアルコール度数がある。食品や調理器具にも直接噴霧できるのが特徴だ。
 製菓店やホテル、飲食店等が主な顧客だったが、使い勝手の良さや英字新聞をイメージしたというシンプルなデザインが、おしゃれで便利な家事グッズとしてSNSで話題となり、近年は一般家庭向けにも売上げを伸ばしてきた。
 今年に入ると新型コロナの感染防止対策としてアルコール消毒液の需要が高まるとともに人気に火がつき、スーパーでの取り扱いが一気に拡大。主力のスプレーボトル「パストリーゼ 500ML」の2月の店舗カバー率は22・6%と、前年同月の10・9%から11・7ポイント上昇し、来店客千人当たり金額は、前年同月の約9倍の58.2円にまで膨らんだ。
 足元では12月7日週の「消臭・芳香・除菌剤」の販売ランキングで4位に入るなど好調を維持するも店頭カバー率は、12・4%にまで低下した。殺到する注文に生産が追いつかず、店頭に並べられない状況がうかがえる。本格的な冬を迎えて需要はさらに拡大するとみられ、品薄状態は当面続きそうだ。

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