コラム・調査レポート

2020.01.29

食品

ブームをつかむ「チーズハットグ」商品化

 チーズハットグをご存じだろうか?
 韓国で定番の屋台で人気のおやつで、見た目はアメリカンドックだが中味はとろけるチーズが入っており、まわりに衣をつけて油で揚げてある。食べる時にとろけるチーズが伸びる様子がインスタ映えすると、女子高生など若者を中心にSNSで人気となり、原宿や新大久保をはじめ扱う飲食店は全国に広がっている。
ミニストップでも昨年9月に店舗内加工のホットスナックとしてチーズハットグを発売し、10月の既存店売上高がプラス6.1%と大きく伸長する一役を担った。
 そんな話題のチーズハットグに食品メーカー各社はどう取り組んでいるのか?
日経POS情報で商品名検索をしてみると、全国のスーパーで販売実績のあった「チーズハットグ」(JANコードが付与されている商品)はなんとわずか3商品にとどまっている。
ブームをつかむ「チーズハットグ」商品化
 うち2商品はアサヒコの「チーズハットグ」で1本入りと3本入りの2種。売れ筋は3本入りで平均価格590円程度と高めの設定にも関わらず、昨年7月登場時には千人当たり金額2.9円だったが、12月には131.8円と半年で急拡大している。
 取り扱う店舗の比率を表すカバー率も当初の1ケタ台から12月には20%を超え、消費者にとっても小売りにとっても注目の商品となっていることがわかる。SNSでは韓国に行かずとも食べられる、家でも温めるだけで食べられると、早速食べた写真が多くあげられている。
 残るもう1商品は企業と学生のコラボ商品。岩手県立大学盛岡短期大学部生活科学科の学生が白石食品工業(岩手県盛岡市)と共同開発した「チーズハットグパン」だ。東北6県のスーパーで昨年11月~12月の期間限定発売していた。東北のスーパーに限った売れ行きをみると、11月の千人当たり金額は105.4円とアサヒコを上回った。企業が、いち早く若者のアイデアを借り商品に落とし込んでいった好例だ。
 タピオカブームにも顕著なようにアジア発のブームが目覚ましく、またインスタ映えがヒット創出の要素となって久しい。次は何が来るのか? そして勢いのあるうちに商品化し恩恵を受けるにはどうしたらよいのか? 今年はより多くの好例が現れるのではないか。

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