コラム・調査レポート

2020.08.25

食品

「アイスの実」が在宅勤務で売り上げアップ

 緊急事態宣言が出された4月以降、激戦のレギュラーアイス市場で江崎グリコ「アイスの実」が存在感を増している。日経POS情報のコンビニエンスストアの4月から7月までのデータによると「アイスの実」の売り上げはレギュラーアイスで4位、前年同期の5位から順位を上げた。テレワークの普及で在宅勤務が増え、同商品の購入傾向にも変化が出たのだろうか、首都圏のコンビニでの購入傾向がわかる日経CVSレシートデータで、2020年4-7月の購入人数を前年同期と比べた。
 性別年齢層別では、29歳以下の男性の購入が61.1%増と大きく伸びた。29歳以下の女性の購入も18.5%増と若い層での購入増が目立つ。「10年前に比べてかなり進化したことをSNSで発進したところ、若者を中心にバズった」(江崎グリコ)
 立地別では、オフィス街で57%減、駅前も32%減り、ロードサイドで36.8%増、住宅街でも50.6%増えた。レギュラーアイスも同様の傾向だが、アイスの実の購入傾向の変化は大きい。
 時間帯別では、夜の時間帯の購入が減り、朝が27.3%増、昼が24.2%増、夕方が28.7%増と日中の購入が大きく増えた。
 アイスの実は、2層構造で手がべとつきにくい小粒のアイスが複数個入っている。江崎グリコは「会社では、食べかけのアイスを冷蔵庫に入れに行くのが面倒なので、封を開けると食べ切らないといけないが、家では冷蔵庫にすぐに入れることが出来るので、パソコンで仕事をしながら少しずつ食べることが出来、在宅勤務に向いている」と分析する。
 さらに、併売状況も調べた。カクテルドリンクを購入した人が同時に購入したレギュラーアイスを確認したところ、アイスの実が一番多かった。江崎グリコは2019年からキリンビールの缶チューハイ「氷結」とのコラボで、お酒にアイスの実を入れて楽しむ「追い果実」を提案、美味しさやインスタ映えで若者を中心に広がっている。
 在宅勤務の増加で、パソコンを操作しながらでも手を汚さずにお菓子やスイーツを食べたいと考える人が増えている。家飲みが増え、スーパーやコンビニでカクテルドリンクなどのお酒の購入が増えて、親和性の高いおつまみやデザートの需要も高まっている。アイスの実は、手を汚さず少しずつ食べれる商品性に加え、お酒といっしょに食す提案が、ニューノーマル(新常態)にハマった商品といえそうだ。

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