コラム・調査レポート

2016.07.29

食品

甘酒、熱中症対策+腸活で販売絶好調

 本格的な夏を迎えて甘酒の販売が絶好調だ。7月4日週の千人当たり金額は959.5円と前年同週比の約3.2倍となった。また販売実績のあった商品数も、144商品から171商品へと増加した。
 甘酒は約5年前から市場の拡大が続く非常に好調なカテゴリーだ。甘酒は温かい飲み物というイメージが強く、最も売れる時期は冬だが、近年は夏バテ防止や熱中症対策品として夏場の需要が大幅に伸びている。
ここにきてさらに人気が加速しているのは、「腸活」をキーワードに甘酒の健康・美容効果がたびたびメディアに取り上げられているためだ。「腸活」とは、腸内の環境を整えること。「菌活」とも呼ばれる。近年、腸内に住み着いている細菌の持つパワーが注目されていて、腸内環境を整えることは、免疫力の向上や美肌・ダイエットにつながると、テレビの情報番組で繰り返し特集が組まれているのだ。
 甘酒は、その原料となる「こうじ」とともに、腸内の善玉菌を増やす働きがあるとされ、腸活に効果的な食品として紹介されるたびに売り上げが伸びている。
 健康的なイメージがすっかり浸透した甘酒だが、今のところスーパーで

サービスに関するお問い合わせ、
御見積りやデモ、
資料請求ご希望の方はこちら