コラム・調査レポート
2026.06.12
家庭用品
中東情勢の余波、一部日用品に買い急ぎ?~日経POSデータで確認
中東情勢の悪化を背景にした原油・ナフサ価格の上昇が、家庭用品の購買行動にも影響を与えている。同じ原材料高の影響を受けるカテゴリーでも消費者の反応は一様ではない。日経POSでみると、値上げ前に備蓄的な買い置きが起きた商品がある一方、価格上昇が続いても販売数量に大きな変化がみられない商品もある。
■販売増えた「ゴミ用ポリ袋・紙袋」
「ゴミ用ポリ袋・紙袋」の千人当たり個数を全国スーパーのデータでみてみると、年明け以降は横ばいで推移していたが3月下旬から増勢に転じ、5月18日週には過去53週で最大の個数に達した。メーカー最大手の日本サニパックが5月21日着荷分から約800品目の価格を30%以上と3月25日に発表するなど、値上げに関する情報が影響したと思われる。一方で、店頭価格への影響はまだ限定的だ。平均価格は230円前後とほぼ横ばいとなっている。
「ゴミ用ポリ袋・紙袋」の主戦場であるドラッグストアでも同様の傾向だ。販売数量の水準はスーパーの約2倍の水準を維持する。
■販売増えた「ゴミ用ポリ袋・紙袋」
「ゴミ用ポリ袋・紙袋」の千人当たり個数を全国スーパーのデータでみてみると、年明け以降は横ばいで推移していたが3月下旬から増勢に転じ、5月18日週には過去53週で最大の個数に達した。メーカー最大手の日本サニパックが5月21日着荷分から約800品目の価格を30%以上と3月25日に発表するなど、値上げに関する情報が影響したと思われる。一方で、店頭価格への影響はまだ限定的だ。平均価格は230円前後とほぼ横ばいとなっている。
「ゴミ用ポリ袋・紙袋」の主戦場であるドラッグストアでも同様の傾向だ。販売数量の水準はスーパーの約2倍の水準を維持する。
ナフサ高の影響がありそうなその他の商品をチェックしてみると、「家事用・掃除用手袋」はやや異なる動きとなっている。2026年5月の平均価格は前年同月比で11%上昇し、千人当り個数も伸びているが「ゴミ用ポリ袋・紙袋」のような大幅の需要増は起きていない。
■価格上昇目立つ「シャンプー(詰替)」と「一般衣料品用液体洗剤(詰替)」
一方で、界面活性剤などナフサ由来の原料が使われている「シャンプー(詰替)」「一般衣料品用液体洗剤(詰替)」には「ゴミ用ポリ袋・紙袋」のような買い急ぎは見られない。「一般衣料品用液体洗剤(詰替)」では2026年5月の平均価格は2022年5月の約1.8倍となっており、いずれもこの数年で大幅な価格上昇が続く。消費者が必要な分だけ買う、低価格商品を選ぶなどの対応が定着したのか、駆け込みで買い増す的な動きは確認できず、値上がりに伴う需要減が発生している。
一方で、界面活性剤などナフサ由来の原料が使われている「シャンプー(詰替)」「一般衣料品用液体洗剤(詰替)」には「ゴミ用ポリ袋・紙袋」のような買い急ぎは見られない。「一般衣料品用液体洗剤(詰替)」では2026年5月の平均価格は2022年5月の約1.8倍となっており、いずれもこの数年で大幅な価格上昇が続く。消費者が必要な分だけ買う、低価格商品を選ぶなどの対応が定着したのか、駆け込みで買い増す的な動きは確認できず、値上がりに伴う需要減が発生している。
■備蓄買いが起きる商品
ゴミ袋で駆け込みが起きた背景には、商品特性もありそうだ。ゴミ袋は保管しやすく、日常的に使う上買い置きしても無駄になりにくい。また、長年にわたり価格が比較的安定していたため、30%以上という値上げ幅は消費者にとってインパクトが大きかった可能性もある。中東危機による生活への影響が、身近な商品を通じてより現実的に感じられたことがうかがえる。
値上げが店頭価格に反映される一方で供給量が維持されれば、ゴミ袋は販売数量増から「価格上昇」「販売数量減」へ転じる可能性もある。駆け込み需要の反動による販売数量の落ち込みや特売個数(%)に変化が表れるか、引き続き注視していきたい。
ゴミ袋で駆け込みが起きた背景には、商品特性もありそうだ。ゴミ袋は保管しやすく、日常的に使う上買い置きしても無駄になりにくい。また、長年にわたり価格が比較的安定していたため、30%以上という値上げ幅は消費者にとってインパクトが大きかった可能性もある。中東危機による生活への影響が、身近な商品を通じてより現実的に感じられたことがうかがえる。
値上げが店頭価格に反映される一方で供給量が維持されれば、ゴミ袋は販売数量増から「価格上昇」「販売数量減」へ転じる可能性もある。駆け込み需要の反動による販売数量の落ち込みや特売個数(%)に変化が表れるか、引き続き注視していきたい。