コラム・調査レポート
2023.05.15
食品
ガムからグミへ、「転生」は順調?
新型コロナウイルス禍で変わったことがいろいろある。その中の一つが、ガムの売上が落ちてグミの売上が伸びたことだ。マスク生活が続く中で、ガムは食べにくくはきだして捨てるのも面倒だ。一方、グミは従来の果汁味以外にも品ぞろえが増えている。噛み応えがある商品やリフレッシュ感を得られる商品も増え、ガムがもつ機能的な要素も取り込んだ。こうしてガムからグミへという動きが加速した。
このような中、明治のキシリッシュがガムからグミへと「転生」した。1997年に発売したキシリッシュガムの販売を2023年4月に終了し、同4月4日に「キシリッシュ グミ クリスタルミント 48G 」を発売した。POSEYESを使って売上を追ってみた。
まずはキシリッシュブランドのガムとグミの比較。グミは1商品だがガムは複数商品あるので、メニュー「マイ分類」を使って商品名にキシリッシュがある商品をピックアップして新しい分類を作った。
このような中、明治のキシリッシュがガムからグミへと「転生」した。1997年に発売したキシリッシュガムの販売を2023年4月に終了し、同4月4日に「キシリッシュ グミ クリスタルミント 48G 」を発売した。POSEYESを使って売上を追ってみた。
まずはキシリッシュブランドのガムとグミの比較。グミは1商品だがガムは複数商品あるので、メニュー「マイ分類」を使って商品名にキシリッシュがある商品をピックアップして新しい分類を作った。
グラフはガムとグミそれぞれの来店客千人当たり売上を週次で見たものだ。「転生」が成功していることがわかる。販売終了を発表したキシリッシュガムは3月以降急速に下落し、キシリッシュグミ1商品の売り上げが10商品程度あるキシリッシュガム合計の売上を超えている。ただし、ガムとグミを合わせたキシリッシュ商品合計で見ると低落傾向から抜け出していない。
グラフはキシリッシュグミの日時での販売動向だ。発売して1か月たつが、売れ行きの減少はなく、短期間に定番化に成功したようだ。だが、課題もある。カバー率だ。この1か月間、20%から増えていない。今後取り扱いスーパーの数が増えれば、まだまだ売り上げは期待できそうだ。