コラム・調査レポート
2022.05.26
食品
体調不良やスポーツ時、あなたは何を飲みますか?
今年に入り、水分補給に主眼を置いた経口補水液やスポーツ飲料の売り上げがV字回復している。日経POSによると、経口補水液である大塚製薬「オーエスワン 500ml」の2022年1~4月の来店客千人当たり販売金額は、対前年同期比99%増と高い伸びを示した。同容量の大塚製薬「ポカリスエット」が対前年同期比45%増、コカ・コーラ「アクエリアス」は29%増とスポーツ飲料の売り上げも大きく伸びた。同時期と言えば、胃腸炎や第6波新型コロナウイルスの感染者数が増えた時期でもあり、オーエスワンについて大塚製薬工場は「消費者の健康意識が高まり、経口補水の重要性や認知の拡大で利用者が増加した」という。
売り上げの高い伸び率の背景には、2021年1~4月の売り上げの落ち込みもある。国立感染症研究所の定点観測データによると、2021年1~16週のインフルエンザの罹患数は652人と2020年同時期(約56万人)の千分の一まで減少した。マスク着用の習慣化によりインフルエンザや風邪で体調を崩す人が減り、水分補給に主眼を置いた商品の飲用シーンが減少した。
コロナの感染者数は減少傾向にあり、外でスポーツを楽しむ人も増える。一方で、今後はじめじめした天気で体調を崩す人も出てくるだろう。これから気温の上昇と共に水分補給の需要も高まる。その際、オーエスワンのような経口補水液、ポカリスエットやアクエリアスのようなスポーツ飲料のどちらを選ぶ人が多いのだろうか。より売り上げを伸ばすのはどの商品なのか、今後の動向が楽しみだ。
コロナの感染者数は減少傾向にあり、外でスポーツを楽しむ人も増える。一方で、今後はじめじめした天気で体調を崩す人も出てくるだろう。これから気温の上昇と共に水分補給の需要も高まる。その際、オーエスワンのような経口補水液、ポカリスエットやアクエリアスのようなスポーツ飲料のどちらを選ぶ人が多いのだろうか。より売り上げを伸ばすのはどの商品なのか、今後の動向が楽しみだ。