コラム・調査レポート

2020.06.19

食品

withコロナで変わるお酒の消費

 新型コロナウイルスは様々な形でスーパー、ドラッグストアやコンビニエンスストアなど小売り店での消費行動に影響を与えた。感染予防のためにマスクや消毒液が売れすぎて欠品し、商品がなくなるという噂でトイレットペーパーも買いだめされ、ウイルスに効くとSNSでデマが流れると納豆の売り上げが伸びた。
 そんな中、各種自粛や在宅勤務の広がりは酒類の売れ行きに影響を及ぼした。日経POSデータによると、4月以降、ほとんどの酒類で売り上げが大幅に伸びている。大分類別にコンビニで一番売れるカクテルドリンク類は3月の来店客千人当たり販売金額が前年同月比11.1%増で、4月が同33.9%増、5月も34.0%増となった。2番目に売り上げが大きいビールは3月が同9.3%減だったのが、4月は13.1%増、5月13.6%増となった。外で飲む機会が減り、家飲みが増えている影響だが、どのような人の購入が増えているのか日経CVSレシートデータを使い、2020年4-5月の購入人数を前年同期と比べた。
 立地別では、オフィス街が40.8%減り、駅前も9.1%減った。一方で、住宅街が30%増えて、ロードサイドも35.2%増えた。会社の近くや通勤途中での購入が減り、家の近くの購入が増えている。在宅勤務の増加の影響が出ている。
 時間帯別では、朝が24.2%、昼が31.6%、夕方が37.1%それぞれ増えた。夕方が増えているのは、オンライン飲み会の影響もあるかもしれないが、気になるのは朝や昼の購入増だ。在宅勤務中にだらだらと飲んでいる人もいると思われる。
 性別年齢層別では29歳以下の男性が2.4倍と突出して増えている。自粛でストレスを最もため込んでいる層なのかもしれない。
 「withコロナ」がキーワードとして定着してきたが、きっと「元の世界には戻らないよ」ということなのだろう。これまでのやり方では飲食業が成り立たず、同じコンビニでも立地により明暗が分かれ、購入されやすい時間帯が変わり、ターゲットにすべき客層も変わる。

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