コラム・調査レポート

2021.05.14

食品

市場拡大中のビールテイスト飲料にアルコール0.5%の新製品

 「これ一缶飲むと、アルコールは20グラムか。もう1本飲むと適正量を超えるね。」。高アルコール飲料や過度な飲酒への批判が高まっている中、適正飲酒を促す動きが加速している。
 総アルコール量の表示に加えて、「スロードリンク」「ドリンク・スマート」「スマートドリンキング(スマドリ)」といったキャッチフレーズでビール各社は適正飲酒の啓蒙活動に力を入れている。もう一つ力を入れているのが、ビールテイスト飲料の拡充だ。ビールテイスト飲料の市場は拡大が続いている。
市場拡大中のビールテイスト飲料にアルコール0.5%の新製品
 拡大するビールテイスト飲料市場に、毛並みの異なった商品が登場した。アルコール度数が0.5%の商品、アサヒビールのビアリーだ。ノンアルコールビールではないが、アルコール度数が1%未満なのでお酒ではなく清涼飲料水となる。ビアリーの販売動向を先行発売された首都圏で見てみた。
 ビールテイスト飲料4月のブランド別ランキングでは、ビアリーはオールフリー、ドライゼロについて3位につけている。時系列推移を週次で見てみると、発売直後の売上からいったん下がった後、上昇基調に転じているように見える。市場に定着したようだ。
市場拡大中のビールテイスト飲料にアルコール0.5%の新製品
 今までアルコール度数0%が常識であったビールテイスト飲料に新たに加わった0.5%。今後も市場を拡大するか注目だ。

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