コラム・調査レポート

2022.01.6

食品

食品分類でみた価格の変化

 物価に関する報道が増えてきているようだ。そこで、スーパーでの価格と販売の変化について日経POS情報で調べてみた。その際、個々の商品ではなく小分類のデータを使用することにした。
 いくつかの小分類を選び、36カ月間の月次データを出力してみた(対象店舗は「日経収集店舗・全スーパー+RDS」)。すると、「サラダ油」のように平均価格が上がり、また千人当り金額も増加している分類があった(下記グラフ参照)。「マヨネーズ・マヨネーズタイプ調味料」と「冷凍ハンバーグ」も類似の動きをしていた。他方で「スパゲティ・ロングパスタ」は2020年3~5月に平均価格が上がり、千人当り販売も大きく増加した後、両数値とも減少していた。ただ、両数値とも上昇以前の時期よりは高い水準を維持している。また、「マーガリン・ファットスプレッド」は、それほど大きな変化ではないが、平均価格・販売推移とも増加している時期がみられた。
 小分類単位でのデータを使用しているため、商品単位での変化(高額商品へのシフトの有無など)まではわからないが、分類によって価格変化の動きは異なっているようだ。物価の動向次第では、今後の価格変化の仕方も違ってくるかも知れない。
食品分類でみた価格の変化
※グラフについて
・グラフ表示可能な系列中から、指定の小分類を選択して表示。
・表示項目として「平均価格」(グラフ上)と「千人当たり金額」(グラフ下)を選択して表示。
・「平均価格」は、「収録対象店舗での販売金額合計」÷「収録対象店舗での販売個数合計」。
・「千人当たり金額」は、「収録対象店舗での販売金額合計」÷「収録対象店舗での来店客数合計」×1000。
・対象店舗は「日経収集店舗・全スーパー+RDS」。
・対象期間は2018年12月から2021年11月まで(36カ月間)。

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