コラム・調査レポート

2019.10.17

食品

紅茶市場が活況

 POSEYESで直近の伸びる市場を確認すると、1位は紅茶飲料。そこで、今回は紅茶市場について見てみよう。
日経商品分類で紅茶に該当する大分類は紅茶飲料(分類コード:073)と紅茶(分類コード:184)、前者はRTDで後者は茶葉だ。
 紅茶飲料の千人当たり金額は、2018年10月に3205.6円と前年同月比103.1%となり、2019年9月の5156.5円(同158.3%)まで12か月連続で前年同月比プラス。直近3か月(2019年7-9月)1位で市場をけん引する「安曇野食品工房 エミアル タピオカタイム タピオカミルクティー カップ 200G」の売上は、それまでも右肩上がりだったが、2018年10月に前年同月比170.4%、以後11月が同187.4%、12月が同230.8%と上げ足を速めている。紅茶飲料の新商品数は2018年1-9月が107商品であるのに対し、2019年1-9月は101商品と6商品減っている。
 紅茶の千人当たり金額は2019年1月に2277.6円で前年同月比107.1%のプラスとなり、以後2019年9月の1241.9円(同105.6%)まで9か月連続のプラス。商品別に特に伸び率の高い商品は見当たらない。紅茶の新商品数は2018年1-9月が148商品であるのに対し、2019年1-9月は180商品と32商品増えた。
 データから見ると概ね次のような感じだろうか。タピオカミルクティーで起こったティーブームが紅茶市場をけん引。今年の1月に紅茶がインフルエンザ対策に効果的とテレビで放送されると市場拡大が加速、RTDを試して気に入った消費者も家庭で紅茶を継続して飲むようになる。RTDよりは開発期間が短い茶葉の新商品が数多く市場に投入され、紅茶市場は活況を呈している。

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