コラム・調査レポート

2023.02.27

食品

日常にちょっと贅沢な楽しみを ご当地コーヒー牛乳

 「コーヒー乳飲料」は大手メーカーの商品がランキング上位に並ぶが、ご当地商品の人気も根強い。南日本酪農協同「高千穂牧場 カフェ・オ・レ 乳飲料 プラ 220ML」は、2023年1月に来店客千人当たり販売金額103.6円で4位。ブランド名にもなっている宮崎県の高千穂牧場でも販売され、県内でも人気の定番商品だ。「コーヒー乳飲料」の1月の平均価格が118.2円のところ140.5円と高めの価格設定ながら、消費者からの評価も上々だ。
 鳥取県民のソウルドリンクである6位の大山乳業「白バラコーヒー 乳飲料 紙パック 1L」は、日経POSで1999年7月から出現のロングセラー商品。同商品の来店客千人当たり販売金額は2021年6月以降、前年比プラスを続けている。地域比較でみると東日本での販売は首都圏のみで、「幻のコーヒー牛乳」と一部では呼ばれている。こちらも平均価格246.3円(容量が同じ雪印メグミルク「雪印コーヒー 乳飲料 紙パック 1L」は127.9円)と決して買いやすい価格ではないが、長きにわたり消費者に支持されている。
 いずれのご当地コーヒー牛乳も地元産の生乳を7割以上使用し、素材の風味を生かした素朴でリッチな味わいが魅力。食品や光熱費など生活費の相次ぐ値上げに頭を悩ませる消費者も、一方で価値を感じる商品は高くても購入するなど、バランスをとりつつ日常を楽しんでいるようだ。

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