コラム・調査レポート

2021.04.19

食品

新ジャンル飲料「植物性ミルク」が定着

 「植物性ミルク」が好調だ。日経POS情報で販売動向をみると2021年3月の千人当り金額は812.4円、前年同月比34.6%増。4月についても5日-11日週での千人当り金額は760円、前年同月比21.4%増と引き続き前年を上回って推移している。
新ジャンル飲料「植物性ミルク」が定着
 好調の立役者はグリコ「アーモンド効果」シリーズ。ブランド全体での千人当り金額は607.4円、前年同月比16.9%増であった。「植物性ミルク」カテゴリー内を商品ごとにみると1位「グリコ アーモンド効果 砂糖不使用 紙パック 1L」、2位「グリコ アーモンド効果 オリジナル 紙パック 1L」と大容量が上位を占め、消費者が日々常飲していることがわかる。発売当初は量を食べるのが困難なアーモンドの栄養を手軽に摂れる健康飲料として注目されたが、近年では風味の良さも評判となり売上を伸ばしている。美味しさを訴求するCMも一役買っているようだ。
 店頭カバー率は2018年4月時点でオリジナル72.5%、砂糖不使用75.1%、それが2021年3月はオリジナル80.7%、砂糖不使用84.2%とそれぞれ伸長。販売店の拡大も好調に推移し、一過性のブームではなく、新ジャンルの飲料として堅実な歩みを進めていることが伺える。
 「植物性ミルク」では後発のアルプロ「オーツミルク 砂糖不使用 紙パック 1L」も2021年3月の千人当り金額は29.4円と規模はまだ小さいが8位にランクイン。新たな原料の商品も登場し、このカテゴリーの今後の拡大が期待される。

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