コラム・調査レポート

2023.10.12

食品

ビール系飲料の税率変更で売り上げはどう変わったか?

 2023年10月からビール系飲料の税率が変更になった。ビールが減税、発泡酒は変わらず、第3のビール(分類名は発泡酒風飲料:221003)は増税だ。具体的には、350ミリリットルあたりで、ビールは6円あまり引き下げられ、発泡酒は変更なし、第3のビールは9円あまり引き上げられて発泡酒と同額になった。(下図は財務省のHPから)
ビール系飲料の税率変更で売り上げはどう変わったか?
 2020年10月の税率変更時に比べると今回の税率変更はずいぶんと静かな感じだったが、 スーパーの店頭ではどうだったろうか。週次データを使って売り上げの変動をみてみた(2023年4月10日週〜10月2日週)。
ビール系飲料の税率変更で売り上げはどう変わったか?
 まずはビール。酒税が下がったが売上にはほとんど影響がない。店頭での価格が下がったが、購入にはほとんど影響がなかったようだ。特にプレミアムビールについては、10月第1週の売上は9月末よりも少ない。
ビール系飲料の税率変更で売り上げはどう変わったか?
 次に税率が変わらない発泡酒。9月最終週に売り上げが伸び、10月第1週に売り上げが顕著に落ちている。第3のビールと間違えて購入した人がいたのだろうか。
ビール系飲料の税率変更で売り上げはどう変わったか?
 第3のビールははっきりと買いだめ買い控えの傾向が見られた。9月最終週は8月までの平均と比べて70%強の増加となった。一方、翌週の10月第1週は30%強の減少、前週と比べると4割以下の売上だった。また、平均単価も9月最終週は急激に上がっている。ケース買いが多かったようだ。

 データを見る限りではビール・発泡酒・第3のビールの間での移動はほとんど見られないようだ。ビールを飲んでいる人はそのままビールを、第3のビールを飲んでいる人はそのまま第3のビールを飲み続けているようだ。
 2026年10月には、ビール・発泡酒・第3のビールの税率は同じになる。その時は、どのような変化が起こるだろうか。

サービスに関するお問い合わせ、
御見積りやデモ、
資料請求ご希望の方はこちら