コラム・調査レポート

2021.12.24

食品

代替肉の売上が伸びる

 代替肉商品が増えている。代替肉とは、豚肉や牛肉、鶏肉といった動物の肉を使わず、大豆など植物性原料を使い、肉の食感に近づけた食品のこと。もともとは野菜中心の食生活を送っているベジタリアンやヴィーガンが利用の中心であったが、環境に配慮した食品として急速に伸びている。ここ1〜2年の間にスーパー店頭にも普通に並ぶようになってきた。
 この代替肉のスーパー店頭での販売動向を調べてみた。
 日経商品マスターには「大豆たんぱく食品(分類コード:027033)」という分類があるが、総菜や缶詰など他分類にも代替肉商品が増えている。そこで大豆たんぱく食品に加えて、主要な分類から「豆腐XX」、「大豆ミートXX」、「大豆たんぱくXX」などの言葉で商品を抽出して販売動向を調べた。PB商品もそれなりの数があるため、NEEDS-SCAN/TRENDおよび日経POSVisionを使った。
 過去37か月間で販売実績がある商品は、208商品。2019年は71商品、2020年は93商品(31%増)、2021年(11月まで)には157商品(121%増)と大幅に増えている。
代替肉の売上が伸びる
 それではこの208商品合計、代替肉商品全体の売り上げを見てみよう。2020年から急激に伸びている。2021年はさらに大きく伸びていることがわかる。もう少し詳しく見てみると、2019年の千人当たり販売金額は70円前後ではほぼ横ばい。前年割れの月も多い。急激に増えだしたのは2020年3月。3月、4月と大幅に売り上げを伸ばした後の売上はゆっくりと下降しているが、千人当たり販売金額は150円前後になった。2021年はさらに売り上げが増えた。4月以降の千人当たり販売金額ほぼ250円を割ることはなく、300円に迫る月もあった。
代替肉の売上が伸びる
 参考に代替肉の新聞記事を調べてみた。下のフラフは日経各紙と朝日・読売・毎日の各紙にのった「代替肉」を含む記事の本数だ。傾向は見事に一致する。世間で話題になるにつれ、代替肉商品の数が増え、売り上げも伸びている。
代替肉の売上が伸びる
 ただし、売り上げはまだまだ小さい。代替肉商品が比較的多いハンバーグを見てみると、1位の「日ハム 濃厚とろける4種チーズのハンバーグ 94GX3」1品の千人当たり販売金額は220円程度で、代替肉商品208品合計に近い。アーリーアダプターが試し買いをしたレベルだと思われる。今後、マジョリティに広がっていくだろうか。

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