武蔵製菓「あん黒蜜入りわらび餅」は、2008年発売のロングセラー。当時は、珍しかった餅の中に蜜を入れるという発想を生かし商品開発した。同社は、社内で生まれるふとした思いつきを大切にし、時代、トレンド、ニーズに合わせたヒット商品を生み出し続けている。「あん黒蜜入りわらび餅」は消費者の好みを反映し、生地の配合を微調整して少しずつ柔らかくするなど毎年進化している。直近2年間も「ワラビもち」カテゴリーで連続首位と売り上げは好調だ。その一方で、長年の支持者からの期待も裏切らないよう品質維持と改良のバランスも大切にし、顧客の心を掴み続けている。

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本格焼酎「博多の華 麦 12% ペットカップ」は、自社工場の地下深くから汲み上げた水で水割りした「前割り」焼酎。事前に水で割り、寝かせることでまろやかで口当たりのよい焼酎にする方法は、九州では定番の飲み方だ。発売は2001年、本格麦焼酎を飲みなれていない人が手軽に試せることが出来て、飲みなれている人にとっても、格別においしいと思ってもらえる商品を作りたいという思いから商品化された。時代に合わせ少しずつ優しい風味へ変化させながら、ベースとなる焼酎は発売当時の製法を守り、基本となる味わいの核は変えていない。「本格焼酎のトライアルユーザーや、晩酌を手軽に楽しみたいという消費者のニーズに合致している点も評価していただいています」と同社。ウイスキーにも「前割り」を活用した商品を展開するなど、地元の文化を生かし消費者に支持される商品開発に取り組み続けている。

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大塚食品の「マンナンヒカリ　スティックタイプ」は、2001年に発売のロングセラーだ。お米と混ぜて炊くだけで糖質・カロリーをカット、食物繊維もとれる商品として糖質ゼロ・オフ市場拡大の立役者となった。ごはんに近い味、粘り気のある食感、香り、見た目で、食べることの楽しさも大切にし、直近2年間のPOSデータでもカテゴリー内1位を保ち続けている。特別用途食品（病者用商品）から一般食品となった2008年以降、様々なダイエットに挑戦・挫折する消費者を支えてきた同商品。2015年には市場での個食、簡便需要に応え、パックご飯（無菌化包装米飯）を発売し、顧客のニーズにさらに応え続けている。今後も健康意識の高い人だけでなく、健康を気遣うさらに多くの人々に向けて更なる認知拡大を目指していくという。

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名水美人ファクトリー「名水美人」は1994年発売のロングセラー。「もやし」カテゴリーで直近2年間、他社を大きく引き離し首位をキープし続けている。名水美人ファクトリーは、同商品に関して水にこだわり妥協しない。各地の「水郷」と呼ばれる地域で水質を調べ「この水なら」という土地を選び工場を建設。育成には農薬や肥料を一切使わず、原料豆に水だけ与えて育てる。発芽から10日ほどかけ十分な太さまで育成させることでシャキシャキな食感を楽しめ、豆の殻も自然に落ちるためえぐみも残らない。「工場で生産するものの、もやしは野菜。経験や勘を基にした職人芸の世界です」と同社。今年10月に開設した新工場では「時代に合わせた職人芸の再構築」の実現に向け生産工程の見直しに取り組み、消費者からの信頼にこたえ続ける努力を怠らない。

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一正蒲鉾「謹製なると巻」は2000年に発売のロングセラー。筆で描いたような力強い太い渦は、野菜由来のリコピン色素を使用。また低脂肪をパッケージで訴求するなど、伝統食材ながら健康意識の高い生活者のニーズにも応えている。購入者の年齢が高そうなイメージのある食材だが、一正蒲鉾「謹製なると巻」は若い世代でもお弁当に使ったり麺類のトッピングにしたりと幅広い層に購入されているという。年間売上げのほとんどを12月が占める「なると巻」の中で、同商品は年間を通して売上げを伸ばしているが、このような利用シーンの多様さが背景にあるようだ。「フィッシュプロテインや低脂肪などの健康面を引き続きアピールし、偏りがちな食事の栄養バランスの改善などにご利用いただけるよう、情報発信を進めてまいります」と同社。食の伝統を守りつつ、より多くの消費者に商品価値を伝えて一人でも多くの人に手に取ってもらえるよう、今後もプロモーションを続けていくという。

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モズク分類のロングセラーは、堀内「沖縄産　一番採りもずく」。水戻ししたもずくが袋に入っただけというシンプルな商品だが、沖縄で食べられているような本来の食感を再現した。定番の三杯酢に浸かったパックを選ばなかったのは、短くカットしたもずくがふやけ、本来の食感が損なわれるのを避けたかったからだ。売り上げ好調の最中にあっても、品質を高めるため素材のさらなる厳選、設備投資を実施した。健康意識の高まりとともにカテゴリー自体の成長もある中、日経POSでも直近2年間ナンバーワンを保ち、消費者に愛され続けている。「人はおいしいものを求める、という基本原理を大切にしております」と同社。開発当初のコンセプトである「採れたてに限りなく近い」もずくであるために進化への努力を怠らない。

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「ブロックロースハム」のロングセラーは、伊藤ハム「風味自慢　ホワイトロースハム　特級　380g」。発売から30年以上愛され続け「ハムブロックといえば伊藤ハム」というイメージを築き上げてきた。よりこだわり品質の良いものを届けたい、との思いからJAS規格を発売当初よりも基準の厳しいJAS特級規格に変更。長きにわたり贈答用商品で培った技術を活用するなどして進化し続けている。手作業の工程も含め１つ１つ丁寧に仕上げた、ノンスモークでしっとりまろやかな味わいは、世代を問わず楽しめるハムとして評価されている。デザインについても昔から変わらない部分を残しつつも、時代に合わせて少しずつ変更するなど新たな顧客の手に取ってもらえる工夫も怠らない。伊藤ハムは2023年で創業95周年。変わらぬおいしさはそのままに、より多くの人に楽しんでもらえる商品展開にこれからも取り組んでゆく。

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日本ハム「これは便利 ロース生ハム20g✕3」 は2007年発売のロングセラー。塩辛さを抑えたまろやかな味わいとしっとりした食感が、長きに渡り消費者の心を掴み続けている。また、含気パックにすることで生ハム特有のはがれにくさを解消。個食包装で使いきりタイプにするなど使いやすさも消費者に支持される理由だ。その他、包装材の樹脂使用量の見直し、パッケージのスリム化など環境への配慮も欠かさない。美味しさと共に時代に応じた進化を続け、これからも食卓を彩る。

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青汁市場のロングセラーは、山本漢方製薬「大麦若葉粉末100％」。抹茶風味の濃い味が消費者から愛され、長年に渡りランキング上位をキープし続けている。直近のデータでも、2022年10月の千人当たり金額は前年同月比9.1%増。「青汁」カテゴリーは前年同月比3％減となる中、安定した売上を保っている。発売は厚生労働省から健康施策がスタートした2000年。「漢方で培った技術を生かし、健康増進に役立てないかと開発が始まった」と同社。原材料は九州、アジア・ヨーロッパなどで栽培から関わり、現在も最適な産地を世界中で探し続けている。購入層は年齢高めだが、そこから家族で飲用するなど実際は幅広い年齢層がターゲット。オンラインでファン感謝ミーティングを開催するなど、顧客とのコミュニケーションも進化し続けている。

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手土産に、自分へのご褒美にと人気のメリー「ファンシーチョコレート」は、チョコバー・粒チョコのロングセラー。1979年に前身となる商品を発売。当時は板チョコレートが市場の主流だったが、粒スタイルを選択、日本に粒チョコレートを広めた画期的な商品となった。ヨーロッパの雰囲気を残しつつ、一口サイズで食べやすく、日本人の嗜好に合わせたマイルドな味わい。お酒不使用でお子様やお酒が苦手な人も安心して楽しめ、高品質ながら気軽に楽しめる商品として幅広い層に支持されてきた。フレーバーも16種類とバラエティ豊か。海外ブランドの参入等で競合は激化したが、フレーバー改良、デザインリニューアルを定期的に行い、消費者を飽きさせない。「今後は若いファミリーのご褒美スイーツとして訴求し、新しいユーザーを獲得していきたい」と同社。上質さと親しみやすさで、今後も顧客の心を掴み続ける。

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フケ、かゆみを防ぐ薬用ヘアケアシリーズのライオン「オクト薬用シャンプー」は、 1985年の発売から今年で38年目となるロングセラー。有効成分「オクトピロックス」の殺菌力でデオドラント効果は抜群ながら、洗い心地もきしまずすっきり洗うことができる。ブランドサイトを通じた情報発信、ユーザー発の口コミで地道に築いてきた人気は本来のターゲットである40～60代にとどまらない。「フケに悩む子供のために購入した」「思春期から使用している」など、若い世代のハートも掴む。コロナ禍による衛生意識の高まりにも対応してラインナップを拡充、その時々の消費者の需要を取り込みながらブラッシュアップを続けている。

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