コラム・調査レポート

2017.06.16

食品

父の日にはプレミアムビールが売れる

 今年の父の日は6月18日の日曜日。母の日ほどの盛り上がりはないが、父の日だって消費は増える。売り上げが増加する代表的な商品はお酒だ。日経POS情報を使い、昨年の父の日のお酒の売り上げを検証してみよう。
 父の日(2016年6月19日)を含む週(6月13日~19日)の酒類の小分類別の千人当たり販売金額を5月の販売金額と比較すると、最も伸び率が高かったのは2.4倍になったプレミアム瓶ビール。プレミアム缶ビールも37.8%の伸びを示しており、プレミアムでない瓶ビール(同7.3%増)や缶ビール(同14.8%増)に比べても伸び率が高い。
 売り上げ伸び率1位のプレミアム瓶ビールで、首位を走るのがサントリー「~ザ・プレミアム・モルツ~マスターズ・ドリーム」。同商品は、2015年の発売以降、着実に売り上げを伸ばし、2016年6月には来店客千人当たり販売金額が68.7円とプレミアム瓶ビールで1位となり、その後もトップの座を譲っていない。
 プレミアム瓶ビールで首位を走る「~ザ・プレミアム・モルツ~マスターズ・ドリーム」だが、気になる点もある。同商品の4本パックについて出現店千人当たり販売金額を見ると、2016年5月の66円から2017年5月は75円と上昇しているが、カバー率は16.3%から9.2%に低下している。店頭に置けば売れる商品だが、陳列しなくなっている店舗があるようだ。
 「~ザ・プレミアム・モルツ~マスターズ・ドリーム」4本パックの千人当たり販売金額は、2016年5月の17円が、父の日を含む週(2016年6月13日~19日)には123円と7.2倍になった。父の日に向けて、消費の機会損失をしないように気を付けるべき商品の一つである。

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