コラム・調査レポート

2016.10.17

食品

サントリー「伊右衛門 特茶 カフェインゼロ」出足好調

 サントリー食品インターナショナルが8月2日に発売した特定保健用食品の茶飲料「伊右衛門 特茶 カフェインゼロ 500ML」が快調に売れている。9月の首都圏コンビニエンスストアでの来店客千人当り販売金額は776円で、「健康茶飲料(分類コード:077)」の首位に立っている。
 「特茶 カフェインゼロ」は、継続飲用により体脂肪の減少を助ける効果が期待できる。従来の伊右衛門ブランドの「伊右衛門 緑茶」や「特茶」は緑茶タイプの飲料だったが、「特茶 カフェインゼロ」は大麦、はと麦、玄米など10種類の原料を使ったブレンド茶として売り出した。口当たりを柔らかにするとともに、商品に含むカフェインをゼロにした。
 POS EYESの「レシート診断」で「特茶 カフェインゼロ」の9月の売れ方を分析すると、販売金額に占める女性比率が28.9%で、「特茶」の女性比率(26.5%)と比べると2.4ポイント高い。時間帯では販売額に占める夕方から深夜の比率が28.0%で、特茶(同21.3%)と比べると遅い時間帯にも売れている。
 今夏の麦茶飲料の伸びの背景にはカフェイン含有量がゼロである点も背景に挙げられる。サントリーの「特茶 カフェインゼロ」についても、体に刺激の少ない商品を求める女性を中心とした消費者の支持が好調な売れ行きに結び付いたと言えそうだ。

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