コラム・調査レポート

2018.04.5

食品

サラダチキンの販売が好調

 鶏のむね肉を軟らかく加工して味付けした「サラダチキン」の販売が好調だ。低カロリーで手軽にたんぱく質が摂れると、根強い健康志向を背景に右肩上がりの売り上げが続く。
 日経POSによると、「サラダチキン」の全国スーパーおける2018年3月の速報ベースの千人当たり金額は、1164円と前年同月の約2.3倍まで伸張、販売された商品数も55アイテムから86アイテムに増えた。
メーカー各社は、味のバリエーションを増やす一方、1個当たり120グラム前後の成型した定番タイプのほか、より小型にスライスしたり、あらかじめフレーク状にしたりと、多様な形状の商品を続々と発売。売り場の活性化につながっている。
 中でも好調さが目立つのが、「日本ハム ローストサラダチキン プレーン 55G×3」だ。小分けされた3個セットのパッケージが使いやすいと人気を集め、2017年の6月以来、売れ筋ランキングの1位をキープ中。発売は2017年2月と後発ながら店頭カバー率は56.7%と6割に迫り、小売り側の評価も高いことがわかる。昨年10月には「ハーブ」、今年2月には「チーズ」と相次いで新商品を投入し、シリーズでの存在感を高めている。
 サラダチキンの人気にあやかろうと、畜肉加工業界以外のメーカーからも新商品が発売されている。ニチレイフーズの「切れてるサラダチキン 350G」は、冷蔵ではなく、冷凍のサラダチキン。いろいろな料理に利用できるようあらかじめスライスしてある。袋はジッパー付きで、1切れから使えるという。
 味の素の「トスサラ サラダチキンとレタスの京風ゆずサラダ用」など、サラダチキンのアレンジレシピを提案する即席調味料も登場している。他のカテゴリーも巻き込んで、今後ますます市場の成長は続きそうだ。

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