コラム・調査レポート

2016.01.15

家庭用品

やぎのミルクのボディソープ、好調

 やぎのミルクが配合されたボディーソープ「アクシス レイヴィー ボディシャンプー ゴートミルク&ミルクプロティン(4582194815111)」が好調だ。2015年12月の液体ボディーソープ(602003)ランキングで2位、11月にはユニリーバや花王などの有名メーカーを押しのけて1位だった。
 やぎのミルクは動物のミルクのなかで一番母乳に近く、人にやさしいとされており、飲用だけではなく化粧品としても使われてきた。日本では牛乳の代用品と考えられることが多いが、中東や東南アジアでは飲用以外の利用も多く、肌の乾燥に効果があるとされており、入浴剤として使われている国もあるとのこと。
 日経テレコンPOSEYESで「アクシス レイヴィー ボディシャンプー ゴートミルク&ミルクプロティン」の売れ行きを確認してみよう。2015年12月の千人当たり販売金額は943円、1位の「ユニリーバ ダヴ ボディウォッシュ プレミアムモイスチャーケア 520G(4902111730714)」が947円と比べると非常に僅差だ。しかし一方で、どれだけ多くの店舗に置かれているかを示すカバー率を確認すると、2位のアクシスはたったの6.6%。1位のユニリーバ商品が61.6%であることを考えると、入手できる店舗は10分の1しかないことがわかる。
 出現店千人当たり金額を比較すると、アクシスのゴートミルク&プロティンは148.8円。他の5位までの商品の出現店千人当たり金額が軒並み20円前後であることを考えると、非常に商品力の強い商品であることがうかがえる。
 派手な宣伝などは行なっておらず、口コミで人気がひろがった。2014年も販売はしていたが、販路を確保できずカバー率は1%以下。スーパーでは欠品状態が続いていたようだが、2015年に入り安定供給できるようになったあたりから、爆発的に売れるようになったようだ。
 商品力と流通力は商品展開の大事な両輪だが、同商品が今後も売れ行きを伸ばしているかどうかは流通力の強化にかかっている。

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