コラム

2017.12.4

食品

即席みそ汁、手軽さから本格派へ主役交代か

 即席みそ汁(粉末)(分類コード:134001)の売れ行きがよい。今年6月から前年同月比20%を上回る伸びを続けており、10月には30%を超えた。
 その中で、目立つのが、アサヒグループ食品のフリーズドライ製品「美味しい瞬間 みそ汁 10食セットF」(JANコード:4971334206559)だ。同商品は、野菜を具にした「いつものおみそ汁」シリーズから6種、「味わうおみそ汁」から焼きなす、なめこ、豚汁の3種、そして「北海道みそかに汁」をセットにした季節限定のアソートセットだ。同社のセット商品では商品名末尾のFでわかるように6商品目で、17年2月の発売。10月は、カバー率9.4%ながら千人当り金額は40.8円で、カテゴリ内で2位にランクインしている。1位の定番商品「永谷園 あさげ」(JANコード:4902388023359)は、同80.3%で千人当り41.6円なので、トップにはあと1歩のところまで肉薄しており、カバー率が上昇すれば、ひさびさの首位交代を実現できる。
 粉末のみそ汁は、永谷園が「あさげ・ゆうげ・ひるげ」を売り出してから、手軽さを武器にシェアを伸ばしてきたが、味の面ではペースト状の即席みそ汁に一歩譲るところがあった。そこに技術的な成長を遂げたフリーズドライ製品が、味わいでもペーストみそ汁を越えるようになり、高齢化・個食化の流れに乗りシェアを再拡大しているというのが、ここ数年の動向だ。
 美味しい瞬間の躍進は、老舗の永谷園から新興のアサヒグループ食品(アマノフーズ)への主役交代ということに留まらず、お手軽なインスタントみそ汁のパイオニアだったあさげの時代が終わり、本格的は味わい追及のフリーズドライにスポットライトが当たる新しい段階に入ったことを示しているといえそうだ。

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