コラム

2016.12.22

食品

シュトレンの市場競争激しく

 クリスマスといえば、デコレーションされたクリスマスケーキ。一方で、最近店頭ではシュトレンをよく見かける。シュトレンとはドライフルーツやナッツの入ったドイツのパン菓子で、現地ではクリスマス時期に食べる習慣がある。2016年12月3日付の日経朝刊にシュトレンの特集が組まれ、早速掲載された店舗に買いに行ったが入手することができなかった。聞けば、掲載直後に売り切れが出るほど人気があったという。以前はホテルや菓子専門店での販売がほとんどだったが、ここ近年はスーパーなどで手軽に購入できるようになった。
 今年発売されたシュトレンのなかで、一番はやく店頭に並んだのは(初登場日)10月1日だ。昨年の11月2日に比べ、1ヶ月もはやく市場に投入された。シーズナル常温デザート・ケーキ(分類コード:196099)のABCランキング(12月12日週)でもクリスマスケーキをおさえて複数のシュトレンがトップに並び、存在感を増してきている。そこで他の商品と差をつけて1位に君臨する「タカキ Xマス ミニシュトレン(商品コード:4904730650206)」の動向に注目してみよう。
 「タカキ Xマス ミニシュトレン」はタカキベーカリーのシーズナル商品で、平均価格は424円。昨年も販売されており、2015年12月のシーズナル常温デザート・ケーキ分類でも千人当たり金額でトップの商品だった。昨年に引き続いて今年も好調のようだ。2016年の12月の地域比較データ(12月12日週)をみると、主な販売エリアは中国・近畿・中京地方と西日本が中心となっている。とくに中国地方でのカバー率が高い。もともとタカキベーカリーは広島県を拠点とする会社で、パン専門大手のアンデルセングループのひとつ。地元の強みを生かし、中国地方に強みを見せているようだ。
 同社が展開する食パン(分類コード:161)の通年商品に「石窯パン」シリーズがある。こちらのシリーズはスーパーで販売されるパンの中では高価格だ。例えば普通食パンの平均価格127円のところを「タカキ 阿蘇牛乳のミルクブレッド 6枚(商品コード:4904730113435)」は227円で販売している。2016年後半の月次ABCランキングの上位に毎月ランクインし、売上も堅調だ。高価格帯の商品に強みを持つタカキベーカリーのシュトレンだからこそ、消費者の安心につながり、手に取られる回数が多かったのかもしれない。
 同商品の日次の販売動向をみてみると、「タカキ Xマス ミニシュトレン」は千人当たり金額とカバー率をともに伸ばしている。シュトレン全体の商品数も前年11月時点の13個に比べ、今年は17個と増えている。タカキベーカリーは地場の中国地方を中心に売上を伸ばしながら、商品種類を増やし、シュトレン競争に立ち向かうようだ。
 来年、クリスマスケーキよりシュトレンを店頭で目にする機会が増えるかもしれない。今後の動きに注目したい。

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