コラム

2017.11.27

食品

サバ缶ダイエット、ブームをつかんだのは誰?

 サバ缶の勢いが止まらない。10月の全国の日経収集店舗の「サバ缶詰」カテゴリー売り上げを見ると、千人当り金額は前年比84.2%増の1525.8円。11月の推計をするために直近4週間(10月23日~11月19日)を見ると1591.4円とさらに伸びていることがわかる。
 サバ缶人気は、各種テレビ番組で「サバ缶ダイエット」が話題になったのがきっかけだ。手軽にどこでも購入でき日持がするので買いだめできるなど、いつでも食卓に取り入れやすい便利さに加え、平均価格120円程度と安価であることがブームに拍車をかけた。
 最近も8月28日「主治医が見つかる診療所」でサバ缶の中性脂肪改善効果が放送されたほか、10月24日には「たけしの家庭の医学」で血管の老化予防としてサバ缶を使ったレシピが取り上げられた。週次ベースで「サバ缶詰」の売り上げを追うと、テレビの影響がてきめんに現れており、8月28日週には千人当り金額1779.3円、10月23日週は同2005.1円まで伸びて瞬間風速で水産缶詰の不動の王者、いわゆるツナ缶「マグロ油漬缶詰」の売り上げを超えた。
 各メーカーはこのブームをどう捕らえているのか。メーカー別売り上げをみると、2016年後半から首位だったマルハニチロを極洋が追い上げ、熱いトップ争いを繰り広げている。10月は8ヶ月ぶりに極洋がトップに返り咲いた。
サバ缶ダイエット、ブームをつかんだのは誰?
 しかしカテゴリ内シェアに目を移してみると、この好機を最もうまく捉えたのはPB商品であることがわかる。マルハニチロ、極洋が売り上げは伸ばしながらいずれもシェアは若干下がる傾向にある中、PB商品計は2015年11月8.3%から2017年10月には17.0%まで伸ばしている。
 商品別に見ても明らかで1位の極洋「さば水煮 EO 190G」でも、10月の千人当り金額127.7円、シェアは10.3%程度にとどまる。取扱店の比率であるカバー率も16.7%で、勢いに比して扱いのある店舗は限られていることがわかる。PB商品が店頭のメインとなっているのだろう。テレビなどでのブームをいかにつかんでいくか。サバ缶ブームのPB商品の強さは、いち早くブームをとらえる今の小売りの強さを映し出している。

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