コラム

2018.12.21

食品

「オールフリー オールタイム」とはいかず

 サントリーは、オールフリーブランドから無色透明のビールテイスト飲料「オールフリー オールタイム」を6月にコンビニエンスストア限定で販売開始した。
 日経POS情報のコンビニのデータでみると、同商品は発売月の6月に来店客千人当たり販売金額40円とビールテイスト飲料で3位、オールフリーの主力商品の350ml缶(同98円)とは差があるものの、まずまずの滑り出しだった。
 オールタイムは、オールフリーの4つ(アルコール、カロリー、糖質、プリン体)のゼロを踏襲した無色透明のペットボトル入り飲料で、商品パッケージには「ランチに」や「会議中に」など具体的な飲用シーンを記載してある。従来にない新しいコンセプトのオールタイムは飲用シーンを広げることが出来たのか、コンビニでの購入傾向がわかるレシートデータ(期間は2018年6月20日から12月10日)で、同商品と他のオールフリーを比較してみた。
 時間帯別購入比率では、昼の時間帯が26.2%と他のオーフルリー(同20.3%)より5.9ポイント高い。ランチタイムに昼食を取りながら、ビールと炭酸飲料の要素を併せ持つオールタイムを飲んでリラックス&リフレッシュしたいと考える人も多そうだ。
 立地別では、駅前での購入が38.0%と他のオールフリー(同26.7%)より11.3ポイント高く、ロードサイドでも30.8%と他のオールフリー(同17.4%)より13.4ポイント高い。容器が缶でなくペットボトルなので、その場で飲みきる必要がなく、移動中の購入も多い。一方でオフィス街での購入は13.3%と他のオーフルリー(同14.1%)より0.8ポイント低い。サントリーが提案した飲用シーンで「会議中に」とあるが、ビールテイスト飲料を会議中の上司の前で飲むには、かなりの勇気がいるようで、同社が商品名に思いを込めた「ALL TIME」とはいかなかった。
 出だしは良かったオールタイムの売り上げも7月がピークで、8月はビールテイスト飲料で5位となった。同商品の年齢層別購入比率を6月20日からの1カ月と7月20日から12月10日に分けて比較すると、29歳以下が30.1%から16.5%に低下している。当初は、無色透明なビールテイスト飲料という目新しさに飛びついた若者が、徐々に離れていった。話題性だけで売り上げをキープするのは難しいようだ。

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